あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「フォーンブース」 (2002年)

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2002年 アメリカ 81分
監督:ジョエル・シューマカー
出演:コリン・ファレル、 フォレスト・ウィッテカー、 キーファー・サザーランド

小粒なサスペンス。 ★★★

これはある意味ですごい映画。
舞台は街角に立つ電話ボックスだけ。それでこれだけ面白い映画を作ってしまうのだから、映画の面白さは制作費用で決まるものではない、と痛感させられる。

タレントなどの宣伝・売り込みのような仕事で威勢を誇っているスチュ(コリン・ファレル)は、口先だけの携帯電話でビジネスをしている。そんな彼は、モノにしようとしている彼女に電話ボックスから電話をかける。
その受話器を置いたときに公衆電話のベルが鳴り、思わず受話器を取ると、電話の主は、“電話を切ったら殺す”と脅迫してきたのだった。

場所も道具も、特別なことは何もない、そんな身近な状況で始まる異常事態。
スチュじゃなくても、そんなの嘘だろ、と半信半疑になるのは当然だわな。
どこにでもある風景が舞台で、ひょっとすれば自分の身に起きるかも知れないと思わせる設定が、ぐんと興味をそそる。

まさか本気なわけないだろ、と思っていたら、本当に狙撃されるわ、人は撃たれてしまうわ。
おいおい、マジかよ、と、あまりに当たり前の風景のなかで現実感が乏しいだけに、どうしたらよいのか、そりゃ途方に暮れるわな。

駆けつける警察の指揮官がフォレスト・ウィッテカー。
彼は良い俳優だとあらためて実感。
警察官にこんな善良な人はいないんじゃないかというぐらいに、真面目ないい人を演じている。好感度もアップ。

脅迫犯との電話のやりとりがメインで物語はすすむ。
なんで自分がこんな目に遭わなくてはならないんだ? いったい電話の主はどうしたら気を変えて自分を解放してくれるんだ?
観ている者も、スチュと同じ立場で苛々したり、不安にかられたりする。巧い作りである。

キーファー・サザーランドがどこに出ているんだ?と思っていたのだが、・・・そういうことだったんだね。

なんでも10日間の撮影で完成させたとのこと。
81分と短く、こじんまりとした作品です。
最後がどうなんだ?という声も聞こえてきそうだすが、とにかく飽きることはありません。