あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「トランスポーター」 (2002年)

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2002年 フランス 93分
監督:ウイ・レテリェ
出演:ジェイソン・ステイサム、 スー・チー

カー・アクションもの。 ★★☆

どんな訳ありな依頼品でも正確に届けることを請け負うプロの運び屋を主人公にして、リュック・ベッソンが脚本・制作したシリーズの第1作。
ある日フランク(ジェイソン・ステイサム)が運んでいた品物には、手足を縛られた中国人女性が入れられていた。
なりゆきで彼女と関わってしまったフランクは、なに者かに壮絶な攻撃を受ける。

同じベッソンがプロデュースした「TAXI」シリーズよりは、こちらのシリーズの方が好み。
車を運転する凄腕のプロが主人公ということでは同じなのだが、あちらは普通のお客さんを乗せるのが仕事、こちらはハナから危ないもの(者)を乗せるのが仕事。
だから、ユーモアの部分は少なくて、ドラマの緊迫感がこちらの方が真面目(笑)。

プロであるフランクが自らに課したルールは、“契約厳守”“名前は聞かない”“依頼品は開けない”。
やはり、プロはこうでなくては。
「ゴルゴ13」につながるストイックさがいいぞ。
引き合いに出してばかりで申し訳ないのだが、「バンコック・デンジャラス」の情けないプロ、ニコラス・ケイジに見習えと言いたいぞ。

冒頭のカー・チェイス場面から、もうアクションは完璧。魅せてくれる。
たわいのないアクション映画といってしまえばそれまでなのだが、★1つの作品などとは根本的に違う。
きっちりした作品は人物造形がしっかりしていて、魅力的なのだな。

しかし、主人公が助けることになる中国人女性スー・チーと父親との関係はあまり上手く描けていなかった。
いくら悪人の父親だからといって、実の娘を監禁したり殺そうとうとしたりするか? 
ここからして物語がちょっとおかしい。
この部分で大幅に減点となってしまったのは残念。

続いて作られた「2」の方が、出来はかなり上です。