あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ターンレフト・ターンライト」 (2002年)

イメージ 1

2002年 香港 99分
監督:ジョニー・トー
出演:金城武、 ジジ・リョン

典型的すれ違いラブ・コメ。 ★★

子供時代の初恋の相手と13年ぶりに再会した金城武とジジ・リョン。電話番号を交換したのだが、書きとめた紙が大雨で濡れてしまい、読み取れなくなってしまう。
二人は実はアパートの部屋が隣同士に住んでいるのだが、そのことに気づかない。会いたいのに、いつまでも会えない・・・。

もうアホらしくなるぐらいに定番のラブ・コメ(別にけなしているわけではありません)。
お互いに好きなのに運命のいたずらで出会えない。観ている方はやきもきする。もう定番。
二人が最後には出会えるだろうことは、映画を観ている人は皆わかっている。

それまでのやきもきが大きくつのっていればいるほど、最後は感動(?)の嵐となるわけだ。
ただし、この映画では、その最後の感動の場面まで、そんなアホな、ということだったが・・・(決してけなしているわけではありません)。

隣同士の部屋にそれぞれの出前をする食堂の娘は、二人がそれぞれ探している相手だと知るのだが、金城武に恋した彼女は、二人が出会うのをかえって邪魔しようとする。
この食堂の娘が、小意地悪なのだけれども、女の子らしい単純な可愛らしさもあって、スパイスになっていた。
ジジ・リョンのほうにも片思いする医者が登場するのだが、こちらはまったくウザイ奴だった。

気楽に楽しめばよい映画。
しかし、「エグザイル/絆」などのノワールものでは独自の美学を追究するジョニー・トー監督なのに、ラブ・コメになると、もうひとつしゃんとしない感じがするのはどうしてだろう?

この映画をハリウッド風にスマートに(澄まして)作ると「セレンディピティ」になる、のか?