あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「スナッチ」 (2000年)

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2000年 アメリカ 102分 
監督:ガイ・リッチー
出演:ブラッド・ピット、 ジェイソン・ステイサム、 ベニチオ・デル・トロ

ダイヤをめぐるワル達の騒動。 ★★★☆

86カラットのダイヤをめぐって、強盗(ベニチオ・デル・トロ)、ギャング、マフィア、いかさま賭けボクシングのプロモーター(ジェイソン・ステイサム)、故買屋、流民(ブラッド・ピット)、など、何組ものワルがめまぐるしく争う。

アントワープでダイヤ強盗をしたフランキーは、NYへ運ぶ途中にロンドンに立ち寄る。その情報を仕入れた連中が、とたんにそれぞれの策謀をはじめる。
13人のワルが入り乱れるので、こいつは何者だっけな? と思う場面も出てくるが、まずは上手に描き分けられている。

登場するワルたちは残虐なんだけれども、みんな、どこかお馬鹿さんという雰囲気があって、ドタバタ劇調に盛り上げてくれる。
ストーリーにはそれほどのひねりはなく、深みもないのだが、とにかく事件は次から次へとあわただしく展開していき、飽きる暇もない。

良い感じであらわれていたデル・トロの出番が前半だけだったのは、ファンとしては残念。えっ、デル・トロがこれで退場しちゃうの、まさか!
ポスターではブラッド・ピットが中心に映っているが、主演はジェイソン・ステイサム
ブラピはガイ・リッチー監督の第1作が気に入ったので破格に安い出演料で参加したとのこと。
それにしても、ブラピてよっぽど殴り合い系が好きなんだねえ。

面白かったのは、後半、トミー(だったかな?)が何気なく車の窓から棄てた腐った飲み物が、偶然通りかかったブリック(だったかな?)の車の窓にかかって事故を起こしてしまい、その車には拉致されていたアビ(だったかな?)が乗っていたのだが、彼が壊れたドアからフラフラと降りたところに偶然通りかかったターキー(だったかな?)の車にはねられてしまう、ところ。
こういう絡みは楽しいなあ。

それに小ネタがが満載。
訛りがきつくて聞き取れないバイキー(これ、ブラピね)や、フランクフルトを焼いてばかりいるチンピラや、狂言回しの犬や。
ステイサムとその相棒なんて、まったくの漫才のボケとツッコミという感じ。

てんやわんやのあげくの最後、ステイサムの語りでまわりめぐるところは、おお、好いねえ。最後までやるじゃないの。

全体的にポップな感じがあふれていて(監督がマドンナの旦那だという先入観のせいか?)、
そんなに生々しい感じがない。
お洒落なつくりもの(これは誉めているのです)を楽しめる作品だった。