2001年 アメリカ 132分
監督:ブライアン・ヘルド
出演:ヒース・レジャー、 ルーファス・シーイェル、 シャニン・ソサモン
中世騎士のおとぎ話。 ★★★
舞台は14世紀。平民のウィリアム(ヒース・レジャー)は、各地で馬上槍合戦をおこなっている騎士の従者だった。ある日、主人の騎士が不意に亡くなってしまい、ウィリアムは大会に出ることのできない平民であることを偽って出場する。
馬上槍合戦を舞台にしたサクセス・ストーリー。
貴族しか出場できない馬上槍試合に身分を隠して試合に出るウイリアムは、次々に勝ち進んでいく。
身分がなかろうが夢を追えばそれは実現するとばかりに、トントン拍子に話は進み、快感ですらある。
しかし、選手権試合が各地で転戦していくサーキット方式で行われていたなんて、本当かなあ?
このような主人公の成り上がり物語なのだが、いかんせん、事の始まりは主人公の”嘘”なので、そこに眼をつぶれるかどうか。
ここがのりきれないと、あとが辛くなる。
それに、いい目を見るのが主人公だけで、周りの従者役にとっては、不公平じゃん!と不満のひとつもでそうな展開ではある。
ここにも目をつぶらないといけない(笑)。
そのあたりを、まあ、まあ、おとぎ話なんだから、と寛容に見る必要はある。
あと楽しかったのは、試合前に選手の口上をおこなう場面。まるでプロレスのリング・アナウンサーそのもの。
邦題からして音楽はロックの名曲ばかり。
これは馬鹿馬鹿しくなるほどの単純な物語展開には合っていて、そう、そう、これでいいんだ!という雰囲気を盛り上げてくれていた。
史実がどうの、というような代物ではありません。舞台は中世ですが、感覚は現代劇そのものです。
気楽に楽しみましょう。