あきりんの映画生活

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「インベージョン」 (2007年)

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2007年 アメリカ 96分
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:ニコール・キッドマン、 ダニエウ・クレイグ

ゾンビもの的SF。 ★★

原作はSF小説の古典ともなっているジャック・フィニイの「盗まれた街」。4度目の映画化とのこと。

壊れた宇宙船の破片に付着してやって来た宇宙のウイルスは、ヒトに感染すると、睡眠中に遺伝子を書き換えてしまう。
感染した人が眠ると(ここがこの映画のポイント)、外見は変わらないのだが、無表情なヒトではないものに変化してしまうのだ。

物語としては、未知の病気が蔓延していく恐怖からはじまる。
発症者は仲間を増やそうと、健常者を襲って感染させ(なんと吐瀉物をかけられると感染する! おえ~)、さらに眠らせて発症させようとする。
このあたりは次々に増えて襲ってくるゾンビものの王道を踏襲している(笑)。

ゾンビと違うのは、こちらのエイリアン化した人間は、銃で撃たれるとあっけなく死んでしまうところ。
しかし、こりゃやっつけるのは簡単だわ、と思ってはいけない。
ヒロインはニコール・キッドマンなのである、ミラ・ジョヴォビッチではないのである。
やたらに二丁拳銃をぶっ放したりはしないのである。

主人公の女性医師(ニコール・キッドマン)は自らも感染しながらも、我が子だけは守ろうとして、逃げて、闘う。
ニコール・キッドマンは相変わらずきりっとした美しさ。こんなお母さんがいたら、小学校の授業参観日には、他の家はお父さんばかり来るんじゃないかな。
ま、彼女の奮闘ぶりを楽しむのがこの映画のすべて。

彼女を助けるのはボンド、ジェームズ・ボンド。だから強いし、頼りになるぞ。
と思っていたら、あれ、ジェームズ・ボンドが・・・・。あんた、そんなにあっさりと・・・。情けない!

開始早々で物語はおおよそ想像がついてしまうし(SFの古典だし)、その後の展開にも特に目新しいところはない。
ぶじにワクチンが開発されて、世界は平和を取り戻す。
ここでひとつ疑問に思うのは、ワクチン、治療薬?ができて発症者も治すことができたのに、かなりのゾンビ化した発症者を銃で撃って殺してしまっていたよね。あれ、よかったのかな?

ということで、大きな破綻もないが特別のところもなく、観ている間だけは楽しめる、という程度の作品でした。