あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「ブレイブ・ワン」 (2007年)

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2007年 アメリ
監督:ニール・ジョーダン
出演:ジョディ・フォスター

NY版仕置き人。 ★★★

最愛の人を暴漢に殺されてしまったエリカ(ジョディ・フォスター)は、護身用の拳銃を手に入れる。そして、非合法的な、個人的な復讐をはじめる。

この設定は、ああ、そうだ、チャールズ・ブロンソンの「狼よ、さらば」(1974年)と同じ。
あちらは暴漢に家族を殺された平凡な男が銃を手に入れ、”個人警察”として夜の街の悪人どもを射殺していくというものだった。
こちらの映画でも、非合法の手段で銃を手に入れたエリカは、夜の地下鉄で因縁をつけてきたチンピラたちを射殺する。

私も含めてだが、大部分の一般的な小市民は暴力が恐ろしい。
夜の街でナイフをちらつかせたチンピラが因縁をつけてきたら、誰だって恐ろしくて言いなりになってしまう、あるいは逃げ出す。
周囲にそんなことが起きれば、自分は関わりになるまいと思ってしまう。自尊心が傷つけられる。

しかし、もし自分が銃を持っていれば、状況は一変する。
理不尽な暴力で威嚇してきた相手を、こちらはそれ以上の暴力でこらしめることができるのだ。
変な言い方にはなるが、これは一種の快感だろう。
暴力を怖れた情けない自分ではないと、自尊心を保つこともできる。

銃を手に入れたエリカは、社会的に悪とされながらも法律では罰せられない人物をこらしめることまでしてしまう。
そして、最愛の人を無残にも殺した暴漢を突き止め、自らの復讐をなしとげようとする。

心情的にはとてもよく判り、エリカを応援する気持ちになって映画を観ている。
悪人だからといってむやみに殺すのではなく、ヒロインの葛藤のようなものも描かれていて、荒唐無稽ではないものになっていた。
エリカがどうなってしまうのだろうと、その点が心配だったが、それも上手く物語はおさめていた。

(余談)
しかし、このように容認しながら見ていたヒロインの活躍だが、一歩ひるがえって考えれば、銃社会の恐ろしさをまざまざと感じてしまうのも事実だ。
もし、わが国で銃の所持が解禁されたら、私は銃を持つだろうか?