2010年 アメリカ
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ、 ジェイ・バルシェル、 モニカ・ベルッチ
アクション・ファンタジーもの。 ★★★
普通の日常生活をおくっている私はまったく気がつかなかったのだが、実は、善良な魔法使いと、悪い魔法使いは何千年も前から、私たちのすぐそばで争いつづけているらしい。知らなかったなあ(笑)。
(これは「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」でもみられた設定。)
偉大だった善なる魔法使いマーリンは亡くなり、その意志を継いだ弟子バルサザール(ニコラス・ケイジ)は、悪い魔法使いを完全にやっつける能力を持った“選ばれし者”を探していた。
この”選ばれし者”が平凡な青年であるところは、まあ、この手の設定の常道。
このデイヴ(ジェイ・バルシェル)、平凡などころか、気弱で、物理オタク。テスラコイルという電磁波(?)を発生させる機械の研究に没頭している。
バルサザールはデイヴを強引に自分の弟子にして、特訓を開始する。
デイヴとしては、魔法を習っているなんてことを片思いの彼女に知られては大変だし、でも、彼女にはいいところを見せたいし、と、あたふたするわけだが、このあたりは安心して楽しく見ていることができる。
特訓の途中で、デイヴが習いたての魔法を使って、箒やモップに部屋の掃除をさせる場面がある。
案の定、下手な魔法のせいで箒やモップは勝手に動いて、部屋の中には水があふれて大変な状態になってしまう。
そう、これはディズニーの名作アニメ「ファンタジア/魔法使いの弟子」へのオマージュだろうなあ。
戦いの魔法の主力は、電撃波。
この映画の制作者は、絶対にドラゴン・ボールの「かめはめ波」を参考にしていると思うんだが・・・。
悪の魔法使いの親玉を人形に封じ込めるために、自らを偽性にした善のもう一人の魔法使いがモニッカ・ベルッチ。
彼女が出演していたとは知らなかったので、画面で見つけて、嬉しいねえ。
でも、お子様も見ることができるディズニー映画だから、いつものベルッチのお約束の場面は今回はありません(笑)。
ファンタジーなので、CGの場面も違和感なしに見ることができる。
それほどの大作というわけではありませんが、家族で楽しく見ることができます。