2009年 アメリカ 129分
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、 ジュード・ロウ、 レイチェル・マクアダムス
武闘派シャーロック・ホームズ。 ★★★
ご多分に漏れず、小さい頃はポプラ社の「シャーロック・ホームズ」と「怪盗ルパン」を、夢中になって読んでいた。
この映画のホームズは、これまでの一般的なホームズ像とはかなり違っているということは、予告などで知っていた。
さあ、斬新なホームズとワトソンはどんなだろうか?と期待。監督も「スナッチ」を撮ったガイ・リッチーだしね。
ロンドン警視庁も捜査に難渋する若い女性の猟奇的な連続殺人事件が発生している。
名探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)が、ワトソン(ジュード・ロウ)と共にこの難事件に立ち上がり、見事に犯人・ブラックウッド卿を逮捕する。
しかし、黒魔術を繰ると豪語するブラックウッド卿は、絞首刑になったはずなのに蘇り、再び世界征服を企む。
あれ? これはオカルトものなのかい?
舞台は霧深い石畳のロンドンの街並み。
予告通り、ホームズは知的であるばかりでなく、すっかり武闘派。
変人は変人なのだが、麻薬で退廃的なホームズなんて何処にもいない。
まん丸い目を大きく見ひらいたダウニー・Jrが、少しきょとんとしたような感じで、これはこれでなかなかに好いホームズ像だった。
ワトソンも負けじとばかりの武闘派。
原作の、ホームズにいいようにあしらわれているワトソンではなくて、ほとんど対等な、場合によってはホームズの保護者のようなワトソンで、ジュード・ロウも格好良かったぞ。
肉体アクションがいたるところで繰り広げられるのだが、あらかじめホームズが戦いのシュミレーションを考え、それを映像で予習として見せるところが面白い。
で、実際のアクション場面になる。なるほど、ガイ・リッチー、やるなあ。
ということで、かなりアクションも派手で、見せ場も多かった。
それなのに、見終わってしばらくすると、あれ? どんな映画だったっけ? と、印象が薄い。
あまり傑作と言うほどの気がしない。
これは我ながら不思議。観ているあいだは充分に面白かったのだが・・・。
最後に黒魔術の謎解きはしてみせたものの、ストーリー自体が平凡すぎた?