あきりんの映画生活

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「ブリット」 (1968年)

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1968年 アメリカ 114分
監督:ピーター・イェーツ
出演:スティーブ・マック;イーン、 ロバート・ボーン、 ジャクリーヌ・ビセット

刑事もの。 ★★★

緊張感が持続する本格的な刑事もの。
司法取引によって一人のギャングが証人として当局に保護される。野心に燃える上院議員ロバート・ボーン)からその証人の警護を命じられたのが、刑事ブリット(スティーブ・マックィーン)。
しかしその証人は殺されてしまう。そこでブリットはその証人が未だ生きているとの偽情報を流し、ギャング組織に罠をかける。

この映画でなんと言っても有名なのは、サンフランシスコの坂道を活かしたカーチェイス・シーン。
坂の頂上からフルスピードの車が跳ね上がるようにあらわれる場面は、今見直しても迫力充分。すごい。
CGなんかなかったわけだから、すべて実写なわけで、すごい撮影をしたものだと感嘆する。
(なんでも、レーサーでもあるマックィーン自身が運転もしたとか)。

浮ついたところの全くない、かっちりとした刑事もの。
終始、苦虫をつぶしたような渋面のマックィーンがクールである。
証人が殺されたことでネチネチとブリットを責める上院議員ロバート・ボーンが、権力を嵩にきたイヤなやつ。
終盤でブリットがガツンとひと言くらわせたのが小気味よかった。

最後、事件を解決したブリットが恋人(ジャクリーヌ・ビセット)の寝ている部屋に戻ってくる。
彼はそっと拳銃を置いて、ひとり顔を洗う。
疲れ切って、なんだか寂しそうな顔をしていたブリットが印象的だった。

(余談)
どうでもいいけど、このポスター、「スチーブ・マックィーン」って・・・。

あのころは彼の名前をそう読んでいたのかな?