2003年 アメリカ 98分
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ジョン・トラボルタ、 コニー・ニールセン、 サミュエル・L・ジャクソン
密林で起きた事件の謎解きもの。 ★★★☆
最後の最後まで翻弄されつづけた。
ここまでやられてしまったか! いやあ、まいった、まいった。
嵐の密林地帯で訓練をおこなっていたレンジャー隊7名が消息を絶つ。17時間後に味方同士で撃ち合っている隊員が発見され、重傷者を含む2名だけが生還する。
はたして嵐の密林でなにが起きたのか。生存者二人の証言は?
という舞台設定で始まる事件の謎解きもの。
基地の調査員オズボーン大尉(コニー・ニールセン)と、尋問の達人で今は麻薬捜査官になっているトム(ジョン・トラボルタ)が、生還者に尋問をおこないながら事件の真相に迫ろうとする。
事件が起こった舞台は激しい雨が降りしきる密林だし、謎を解明するのは駐屯基地だし、情緒的なものはまったくなし。
華やかさも色気もまったくなし。
二人の女性が登場しているが、どちらも男勝りで女らしさを感じさせる場面なんてひとつもない。
ときおりトラボルタがニールセンにちょっかいを出そうとするのだが、体よくあしらわれている。
生還者は二人だけだし、その二人の証言も全く食い違う。
残りの5人を殺したのは誰なのだ? そして、何故そんなことが起きてしまったのだ?
部下をいじめ抜いていた軍曹(サミュエル・L・ジャクソン)が恨みをかって殺されたのが、本当に発端なのか?
見えている事柄には必ず裏がある、という証言は、なにを意味しているのだ?
始めは、訓練をしていた7人のレンジャー部隊隊員の人物像が混乱していて、誰が誰だったのかがわかりにくい。
でもそのうちに、上官の軍曹が一人、黒人が一人、女性が一人、生還してきたのが二人、その他に二人、と見分けがついてくる。
あれ? さっきと証言がまた食い違ってきたぞ。これはどういうことだ?
どんでん返しがきいて、最後まで目が離せない。
やれやれ、そういうことだったのか、と思ったのに、えっ?またトムが気になるひと言を言ってしまったぞ。
トム、そのひと言って、どういうことなんだ? まさか・・・・!
振り返ってみると、こういうことなら、あれはどうなんだ?という点がいくつかある。
でも、すっかりやられてしまって頭が働かないので、もう細かいツッコミもする元気がない。
眠気混じりに観ると、すぐに取り残されてしまうでしょう(笑)。