あきりんの映画生活

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「殺しのドレス」 (1980年)

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1980年 アメリカ 
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:マイケル・ケイン、 アンジー・ディキンソン、 ナンシー・アレン

エロチック・サスペンス。 ★★★

デ・パルマのことだから、ちゃんと美女のシャワー・シーンからはじまって、別の美女のシャワー・シーンで終わる。
惜しげもなく、サービス・ショット満載である。

物語は猟奇殺人事件。
夫との生活に倦んでいる人妻(アンジー・ディキソン)は行きずりの情事を楽しむ。
と、彼女はエレベーターの中に潜んでいた妖しげな大柄の女に喉を切り裂かれて殺されてしまう。
おやおや、ヒロインかと思っていたら、あっさりと殺されてしまった。彼女が主役じゃなかったんだ。

デ・パルマのヒッチ・コック「サイコ」への敬愛ぶりが容易に見てとれる。
凶器はちゃんと剃刀であり、美女がちゃんと喉のあたりを切り裂かれる。
(最後近くではシャワー・ルームでの惨劇も、ちゃんとあるような、ないような(苦笑))。

だものだから、犯人も早い段階で大方の人には見当がついてしまう。
監督の方も、そんな見当をはぐらかすようにちょっとした仕掛けを施したりしている。
楽しいねえ。

事件を追うのは、殺人現場に居合わせてしまった娼婦(ナンシー・アレン)。
彼女は、被害者がかかりつけだった精神科医マイケル・ケイン)の患者の中に犯人が居るに違いないと、目星を付ける。
そうです、犯人はサイコ野郎なんだよねえ。
俺がやったという告白電話も精神科医のところにかかってくるしね。

結構はらはらとする犯人との対決場面もあったりして、さくさくと見ることができる。

B級サスペンスと言ってしまえばそれまでなのだが、こういう映画を楽しみたいときだってあるよねえ。
ま、男性の方にお勧めの映画です。

追記:ナンシー・アレンて、このときはデ・パルマ監督の奥さんだったんだ。そうだったのか。