あきりんの映画生活

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「薔薇の素顔」 (1994年)

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1994年 アメリカ 122分
監督:リチャード・ラッシュ
出演:ブルース・ウィリス、 ジェーン・マーチ

サイコ・サスペンス。 ★★★

治療上のことから落ち込んだ精神分析医のキャパ(ブルース・ウィリス)は、同業の友人を訪ねてLAへ赴く。そこで五人の患者のグループ・セラピーに立ち会うが、友人は数日後に惨殺されてしまう。

犯人はこの患者の中にいるように思えるのだが、精神的におかしい人物ばかりだから、皆が怪しく思えてくる。
こんなに話が噛み合わない人たちばっかりが集まってグループ治療を受けて、本当に良くなるのかな、と思えてくる。
精神分析医の仕事なんてしていたら、こちらまでおかしくなってしまいそう(どなたかに失礼なことを書いているようだったら、御免なさい。正直な気持ちです)。

そんな中でキャパは接触事故を起こしローズ(ジェーン・マーチ)と知り合う。
自分の身の上のことはなにも明かさないローズは、謎の美少女としてキャパを魅了する。

ジェーン・マーチといえばマルグリッド・デュラス原作の「愛人・ラマン」が印象的だった。
しかし、彼女の映画といえば、この2本ぐらいぐらいしか日本では公開されていない。
小悪魔的な雰囲気が好みの顔立ちで、個人的にはもっと活躍して欲しかった女優の一人である。

映画は、公開当時は大胆なベッド・シーンばかりが取りざたされたようだったが、物語の内容も決して悪くなかったと思う。
謎も絡まっているし、登場人物たちの不気味と明るいLAの風景も妙にアンバランスで愉しい。かなり派手なカー・チェイスまである。
しかし、この映画、ラジー賞の最低作品賞を獲っているんだよねえ。面白かったがなあ。

単純な私なので(笑)、ローズの最後の事実解明にはすっかり驚いてしまった。
ああ、そう言われれば、確かにそうだ。
えっ、ほとんどの方はもっと早くから判っていたって? 本当?