2010年 アメリカ 119分
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:セス・ローゲン、 ジェイ・チョウ、 キャメロン・ディアス、 クリストフ・ヴァルツ
マスクのヒーローもの。 ★☆
かってはブルース・リーがでていたというTVドラマの映画化。
監督は、なんとミシェル・ゴンドリー。どんな映画になっているのだろうと、興味津々。
監督が違う人だったら、おそらく観ようとは思わなかっただろうなあ。
厳格な父が急死した後、新聞社を継いだブリット(セス・ローガン)はどうしようもない坊ちゃん育ち。しかし、父の腹心の部下だったカトー(ジェイ・チョウ)は武術の達人で天才発明家だった。
二人はグリーンのマスクに顔を隠して悪党退治を始める。
しかし、こんなに腹立たしい主人公も珍しい。
大人になりきれていない子供丸出しのわがまま、嫉妬深くて目立ちたがり。なんという自分勝手な奴なんだ。
そこが狙いだったのだろうけれども、感情移入がまったくできず。
カトーもよく我慢して、いつまでも運転手役をやっているなあ。
新しく社長秘書として雇われるのがキャメロン・ディアス。
アップになったとき、えっ!、歳とった?
ちょっと若々しさは失われてきたけれども、明るく”天然”の雰囲気を漂わせているのが好きなところ。
悪役のクリストフ・ヴァルツは魅力的な役者。
恐く見えることに執着しているところが妙に可笑しい。
彼がグリーン・ホーネットに対抗してブラッドコフスキー(要するに緑に対抗した血の色の赤)になってみたりする。
寒すぎて、思わず苦笑い。
彼がグリーン・ホーネットを探し出せとの命令をだして、子分達が街中で探索にあたる画面。
指令を子分、その子分に伝えていく度に画面が次々に分割されていく。「24」の画面分割をさらに推し進めた感じでおしゃれだった。
スローモーションを取り入れたアクション場面は好いのだけれども、いろいろな映画で見過ぎて少々マンネリ気味。
そろそろ派手さ狙いだけのアクションは乗りきって欲しい。
そんなこんなで、主演2人の顔ぶれとも相まって、何気に地味な感じがぬぐいきれない。B級映画の雰囲気と言ってもいいのかな。
これ、本当にミシェル・ゴンドリー監督作品? なんだか当てが外れたなあ。