2011年 アメリカ 93分
監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム、 ベン・フォスター、 ドナルド・サザーランド
プロの殺し屋もの。 ★★☆
入念な準備をして殺しを請け負うプロ、アーサー(ジェイソン・ステイサム)。
彼が”メカニック”と呼ばれるのも、その正確さ、冷静さが機械のようだから。暗殺は事故のように見せかけておこなわれ、殺人があったという痕跡すら残さない。
う~ん、プロの仕事ぶりだ。これは男心をくすぐる設定だなあ。
ちょっと違うけれども、狙撃位置や距離、風向きなどを入念に計算して殺人をおこなうスナイパーものの魅力に通じる。
約40年前のチャールズ・ブロンソンの同名映画のリメイク作とのこと。
あの頃のブロンソン映画ならまず観ているはずなのだが、まったく覚えていない。
どんな雰囲気の殺し屋だったのだろう? (ブロンソンがスナイパーを演じたのが「狼の挽歌」。あれも格好良い映画だった)。
さて、雇い主からアーサーに新たに示された標的は親友ハリー(ドナルド・サザーランド)だった。
何故、彼を殺さなければならないんだ? あんな好い奴を。
さあ、どうしよう? しかし、俺はプロだぜ!
駐車場で対峙するアーサーとハリー。
このときのサザーランドが格好いいんだよねえ。
「フールズ・ゴールド」とか、「プライドと偏見」とか、彼が出ていると映画が引き締まる。さすが名優。
それからハリーの息子が登場してきて、情がからむ展開となってくる。
あのニコラス・ケイジの酷かった殺し屋映画「バンコック・デンジャラス」もそうだったけれども、一匹狼の殺し屋に情がからんでくると、碌なことが起きないんだよねえ。
でも、この映画は最後まで緊張感が途切れることなく見せてくれる。
万全の準備が・・・ということを知らしめるオチのような最後。
まあ、そうなるのだろうけれども、ちょっとこれでいいのかなという感じは残ってしまう。
***とはいえ、***したのはアーサーなんだしねえ(苦笑)。
どうなんでしょ?
ステイサムの映画に大きな外れがなくなってきたなあ(「アドレナリン」だけは駄目だったが・・・)。