2010年 フランス 107分
監督:リュック・ベッソン
出演:ルイーズ・ブルゴワン、 マチュ・アマルリック
ファンタジー冒険もの。 ★☆
ベッソンが好むところのヒロイン大活躍もの。
(「ニキータ」「ジャンヌ・ダルク」「フィフス・エレメント」とつづく系譜ね。「アンジェラ」もまあそうかな。)
今回はミイラを発掘しての冒険もの。
しかし、面白さをどこに求めればよいのか、どうもちぐはぐだった。
アデル(ルイーズ・ブルゴワン)は、事故にあって瀕死の妹のを救うために、古代エジプトの“復活の秘薬”を求めてミイラを発掘する。
一方、パリの街ではジュラ紀に絶滅したはずの翼竜が卵から出てくる。
これは、まるで・・・。
出だしは女性版・インディ・ジョーンズを狙ったのかという感じ。
あまりにも同じような路線なので、このままではいかんだろうと思って観ていたら、あれ、あれ・・・。
インディのあとはジェラシック・パーク、ハムナムトラ、ナイト・ミュージアムと続く。
誰がみてもパクリだと思える(苦笑)。
意図的にしているだとしても稚拙すぎる。パクリの面白さがないなあ。
舞台がパリに移ってからのドタバタ劇は足が地についていない。
フランス人のユーモア感覚ってこの程度?
ヒロインは、例によってベッソンが自分好みの女性を抜擢したのだろうけれど、「トランスポーター3」のヒロインでミソをつけてしまったからねえ。
このブルゴワンも可愛いといえば可愛いのだけれども、ナタリー・ポートマンやミラ・ジョボヴィッチに比べるとその選択眼はかなり落ちたのでは。
ベッソンだからといってことさらに期待したわけではない。
期待したわけではないのだが、それにしても・・・。
もうベッソンは若手に撮らせて、自分は一歩引いていた方がよいのかもしれないなあ。