あきりんの映画生活

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「ダルマドゥライ 踊る!鋼の男」 (1991年)

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1991年 インド 144分
監督:ラジャン・シェカール
出演:ラジニ・カーント

歌と踊りのインド映画。 ★★☆

初めて観たインド映画は、あの「ムトゥ・踊るマハラジャ」だった。
抱腹絶倒であれ以来インド映画にハマッた。
インド旅行が10日後に迫ってきたので、気分を盛り上げようと、久しぶりにインド映画の鑑賞。

世界でも有数の映画大国のインド。
インド映画といえば、とにかく楽しさてんこ盛りというのが売り。
娯楽の少ないインドにあっては、これでもかと言うぐらいに娯楽要素を詰めこんでくる。
アクションあり、恋愛あり、悲劇あり、喜劇あり。

そしていきなりはじまる歌と群舞。これがお約束。
(あのアカデミー賞を取った「スラムドッグ$ミリオネラ」でも映画の終わりに唐突に群舞がはじまった。あれは嬉しかったなあ。)
長さも半端ではない。3時間ぐらいのものが大半である。

この映画の主役はお馴染みの、(角度によって吉幾造をおもわせる(笑))スーパースター、ラジニ・カーント。
インド映画界では大スターらしい。

日本で言えば、戦前の映画の筋書きのような単純さ。勧善懲悪、主人公礼賛。
無学だけれども勤勉で真面目な兄(ラジニ・カーント)が、小狡い2人の弟のために辛酸をなめさせられる、というのがおおまかなストーリー。

主人公があまりにもお人好し。歯がゆくて、歯がゆくて。
弟たちを大学へ行かせてやろうとして、兄は必死に働き莫大な借金まで背負う。もちろん弟たちはそのお金で享楽の日々。
悪事に手を出した弟たちを信じて、殺人の罪まで肩代わりして刑務所に入れられてしまう。
これだけ騙されてきたのに、なんでまたそんな損な役回りを々引きうけてしまうの? お人好しすぎるぞ。

ま、もちろん最後にはこれまでの鬱憤を晴らす展開とはなるのだが、これまでのラジニ・カーントの映画に比べると、主人公のアクションが小ぶりだった。
それに、インド映画の大要素である恋愛騒動に欠けていた。
そこが大いに不満。

でも、歌と群舞はいつものインド映画と同じように楽しめた。
インド映画ももっとDVDになってくれないかなあ。