あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「フレンチ・コネクション」 (1971年)

イメージ 1

1971年 アメリカ 104分
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ジーン・ハックマン、 ロイ・シャイダー

麻薬組織を追う刑事もの。 ★★★☆

フレンチ・コネクションとは、フランスからニューヨークへ密輸される麻薬ルートのこと。
愚鈍と言ってもいいほどの執念深さで、2人の刑事がこの麻薬密輸を追っていく。
実在する刑事の話に基づいているとのこと
スマートさはない代わりに真実味がある。

とにかくポパイことドイル刑事を演じるジーン・ハックマンで見せる。
頭に載せた少し小さめのカンカン帽の様な帽子が印象的。
目的のためなら手段を選ばない強引なところがあるのだが、クリント・イーストウッド演じるキャラハン刑事(ダーティ・ハリー)と比べるととっぽい感じで、どこか憎めない愛嬌がある。
そこがハックマンの持ち味。

相棒のラソー刑事にロイ・シャイダー
ポパイにはないカミソリ的な雰囲気を漂わせて、彼もまた好い。

有名なのは、逃げる犯人を乗せた高架を走る電車と、追うポパイ刑事の車とのチェイス
もちろんCGなどない時代だからすべては実写で、そこから生まれる迫力はいま観てもすごいものである。
これは「ブリット」のあのカー・チェイスとならぶこの時代の代表場面。
この場面を観るためにだけでもこの映画を観る意味がある(笑)。

物語の展開は、どちらかといえばもたついていると言ってもいい。
しかし、隠された麻薬をさがすために車を延々と解体する場面や、犯人が豪華な夕食をとっている間も寒い中でテイクアウトを立ち食いしながら尾行を続ける場面とか、ポパイ達の執念に引きずられて観てしまう。
大した映画である。

激しい銃撃戦の末に、最後も少し苦い味わいで終わっていく。
ジーン・ハックマンの主演男優賞をはじめとして、アカデミー賞の監督賞、作品賞などをとっています。