2010年 日本 98分
監督:波多野貴文
出演:岡田准一、 堤真一、 真木よう子、 香川照之
アクションもの。 ★★☆
TVドラマの劇場版。
TVドラマはまったく見ていなかったので、人間関係などは初めて理解するわけだが、それほど入り組んだものではないのですぐに物語は楽しめた。
SPというのは国内外の要人を警護する警視庁の特別刑事。いわば公的ボディガード。
犯人の逮捕などは目的ではなく、あくまでも要人の警護に徹するらしい。
場合によっては身を挺して要人の弾よけにもならなければならないらしい。
命がけの仕事だな。
この映画の見せ場はスタイリッシュなアクション場面。
冒頭でいきなり繰り広げられる爆弾テロ犯人との追跡劇で、まず見せてくれる。
主人公を演じる岡田准一を初めて見たのだが、目に独特の力強さがあっった。
それに、かなり格闘技の終連もしたらしい。身体の動きがシャープだった。
もともとはジャニーズ系の人らしいのだが俳優として伸びるのではないだろうか。
物語は、SPのチームをを束ねる堤真一が、国の大義のためにあえてテロを起こす側に加担している、というのが肝要なところとなっている。
このあたりまではTVドラマでやっていたらしく、この設定はもう前提として映画では描かれている。
しかし、こういった設定はハリウッドものにもある類のものなので、それほどの新味は感じられなかった。
それはそれとしても、映画後半の幹事長襲撃犯たちとの格闘劇は楽しませてくれる。
深夜の街。何故か人一人おらず、車も通らない。
そんななかで警護していた4人のSPは、敵の波状襲撃に次第に数を減らしていく。
必死の攻防。SPの紅一点、真木よう子も頑張っている。
実際の日本の情勢から考えれば、いくらなんでもいつまでも警察の応援が駆けつけないなんて考えられない。
でも、こうしないと緊迫感が盛り上がらない。仕方がない。
アクションがしっかりしていたので、楽しめた。
すでに続編「SP革命篇」も出ている。観る?