1965年 アメリカ 85分
監督:フィルダー・クック
出演:ヘンリー・フォンダ、 ジョアン・ウッドワード
西部時代のポーカー勝負。 ★★★
テキサスの大金持ち5人は年に一度おこなうポーカー勝負を楽しみにしていた。一般庶民には考えられないような大金を賭けて遊ぶのだ。
とそこへ、なけなしのお金を持って小さな牧場を買いに行く途中の善良な家族が行き合わせる。
ところがこの家族のお父さん(ヘンリー・フォンダ)が、どうしようもないポーカー好きだったのだ。おまけに勝負には弱く、これまで家族に迷惑ばかりかけてきたトホホなお父さん。
この映画を、all cinemaでは”ウエスタン・コメディ”と評していたが、ひと言で分類するのは難しい。
あまり勝手なことも書けないし…。
お父さんは二度とポーカーをしないと奥さん(ジョアン・ウッドワース)に誓って、家族のためにこつこつと4000ドルを貯めたのだ。
しかし、ポーカーがどうしようもなくお父さんを誘惑するぞ。
15分間見るだけだと言っていたお父さんは、ついに、なけなしのお金から1000ドルをチップにしてしまう。おい、おい・・・。
この時代の貨幣価値がピンとこない。1000ドルって、今で言うといくらぐらいなのだろう?
1ドル100円では映画の盛り上がりとどうも感じが合わない。1ドル1000円ぐらいの感じかなあ。
緊張感で脂汗をたらたらと流すヘンリー・フォンダが熱演。
ギャンブルの誘惑にとことん弱いダメ人間の感じを上手に演じていた、よなあ。
奥さん役のジョアン・ウッドワードを初めて観たが、八代亜紀を思い出してしまった。似てない?
案の定、お父さんはずるずると負けていく。
もうちょっとだけ、もうちょっとだけ…。ギャンブルにはまって身を滅ぼす人ってみんなこうなんだろうと思わせる。
しかし、ついに人生を賭ける一大勝負の時がやってきた。こんな手札が来るなんて。
しかし、もう手持ちの賭け金がない。
懐中時計も、馬も馬車も、ええい、なんでもやるから賭けさせてくれ! ぜったいに勝ってみせるぞ!
ああ、この勝負はどうなるんだっ?!
(ネタバレ)
邦題が妙だなあ、と思っていた。
テキサスの5人の金持ちとのポーカー勝負の映画だし、邦題のニュアンスはちょっと違うんじゃないの?と。
最後まで観て、納得した。なるほど。やっぱりこれで良かったんだ(笑)。
もう何も言いませんが、とても面白い映画でした。