2007年 アメリカ
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、 ローズ・ワッゴーマン、 ゾーイ・ベル
B級カー・アクションもの。 ★★
グラインドハウスと呼ばれたかってのB級娯楽映画への思いを込めて、タランティーノ監督とロドリゲス監督がそれぞれ撮った映画のうちの、タランティーノ版。
だから、徹底的にB級。それが売り(笑)。
内容はといえば、タンクトップ、ホットパンツの不良娘たちとイカレタおっさんのカー・バトル。ただそれだけ。
なぜか脈絡もなく2部構成になっている。
前半では、不良娘たちが男抜きのパーティをやろうと盛り上がっている。
そしてこの不良娘たちのたわいもないおしゃべりが延々と続く。おしゃべりの内容は、刹那的、享楽的、現象的。
こういうのって、タランティーノは好きだなあ。
彼女らに狙いをつけたイカレタおっさん(カート・ラッセル)は、不良娘たちの車を追いかけはじめる。
バトルの末に・・・(呆)。
1年あまりが経ち、後半ではイカレタおっさんは、スタントウーマンのゾーイらに狙いをつける。
またまたカー・バトル。
ここですごいのが本当にスタント・ウーマンであるゾーイ・ベル。
彼女を車のルーフやボンネットに張りつけたまま、車は右に左に爆走、疾走する。おいおい、本当に死んでしまうぞ…。
イカレタおっさんにやられ続けた不良娘たちだったが、途中から怒濤の逆襲が始まる。
うへえ、お姉ちゃんたち、怖いんだねえ。そこまでやるの…。
ついに哀れに許しを乞うイカレタおっさんが、なんとも情けなくて愉快。
さあ、この映画のこの内容を、どれだけ楽しむことが出来るか。
ちなみに、グラインドハウスの上映時にペアとなっていたロドリゲス監督作は「プラネット・キラー」だった。
ゾンビもので、お下品な阿鼻叫喚ものだったが、なんといってもワッゴーマンの機関銃義足が魅せてくれていた。
で、私の判定は、ロドリゲスの勝ち(笑)。