あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「オープン・ユア・アイズ」 (1997年)

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1997年 スペイン 117分
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:エドゥアルド・ノリエガ、 ペネロペ・クルス

幻想サスペンス。 ★★★★☆

どこまでが現実で、どこからが夢なのか。
といった具合に、こういう夢と現実が混沌と絡み合う作品は文句なしに好きである。

美形で裕福、恋愛も享受し放題のセサル(エドゥアガルド・ノリエガ)。
しかし嫉妬に狂った女性ヌーリアの起こした交通事故のために彼は瀕死の重傷を負い、美形だった顔は醜く変貌してしまう。
恋人(ペネロペ・クルス)からも冷たくされる。ああ、どうすればいいんだ・・・。

見にくく傷ついた顔を元へ戻す手術は幾度となく試みられるのだが、満足のいく結果は得られない。ああ、どうすればいいんだ・・・。
ところが、ついに不可能とされた手術が成功して、顔は美形に戻り、元の幸福な生活が戻ってきた・・・筈だったのだが・・・?

この作品、顔が醜い状態のセサルがあらわれたかと思うと、眠りから覚めると美形に戻ったセサルだったりする。
しかし、喜びもつかの間、再び眠りから醒めると、顔はやはり醜いままで治っていなかったりする。

いったい顔が醜いまま生きているのが現実なのか、それともそれは未だ悪夢に捕らわれているだけなのか。
冷凍睡眠は本当に可能になったのか、それともそれも幻想なのか。

この物語は、すでに冷凍睡眠がおこなわれている間の夢なのか、それとも冷凍睡眠からは覚醒したのか。
すべては混沌としてくる。

それにしてもよく出来ている。
物語をぐちゃぐちゃにかき混ぜておいて、最後は夢オチというお粗末な映画もあるが、これは夢オチを突き抜けた先まで行っているところが素晴らしい。

この映画を見て惚れ込んだトム・クルーズが、ハリウッド・リメイクをしたのが「バニラ・スカイ」。
ペネロペ・クルスは「バニラ・スカイ」でもソフィア役を演じていた。
あちらももう一度観てみなくては。

これは、アメナーバル監督25歳の時の作品とのこと。う~む、才能だ。
彼はこのあとに、「アザース」を撮り、「海を飛ぶ夢」を撮り、「アレクサンドリア」を撮っている。
作品の種類が実に多様。
次はどんな作品を撮るのだろう?