あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「バトル・オブ・パシフィック」 (2012年)

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2012年 アメリカ 90分
監督:サンダー・レビン

アナログ戦艦の奮闘。 ★★

最初にお断りですが、並ではないB級映画です。
タイトルからも判るように「バトルシップ」の完全なパクリです。
でも、なんとなく許せてしまうようなチープ感があって、結構退屈せずに観ることができました。

ふいに、韓国の軍事基地やアメリカ太平洋艦隊が何者かの強力な電磁波攻撃を受ける。
基地や艦隊はすべての電子機器がショートして使用不能になり、通信機器も使用不能となってしまう。
そこへミサイル攻撃を受け、あっというまに太平洋艦隊は壊滅状態に・・・。

これは北朝鮮の陰謀だ。
電磁波攻撃なんて核を使えなければ不可能だぞ(だそうです)。
やられる前にやり返せ! 核搭載の爆撃機を出動させるぞ!
というわけで、第三次世界大戦の危機が・・・。

その攻撃がおこなわれた海域に偶然居合わせたのが、老朽化した戦艦アイオワ
スクラップ寸前のアイオワは、博物館展示物になるための意最後の航海に出かけていたのだが、同じように電磁波攻撃を受ける。

最新鋭装備の艦船、航空機はコンピューター制御や電波が使えなければ、もう何もできない。
ところがこのアイオワ、伊達に老朽化していない。
電池式の艦内マイクがあり、迎撃用ファランクスも大砲も手動で撃てるのだっ!
敵の記録だってVSHビデオが使えるし、36枚撮りのフィルムカメラもあるぞっ!

これはなかなかに面白い発想。
元ネタの「バトルシップ」で、老朽化した戦艦ミズーリが活躍したのからヒントを得たのだろうなあ。
それに、敵の正体ももちろん***なのだよ。
(この敵の姿が初めてあらわれた時には、思わず苦笑。おいおい、もうちょっと何とかならなかったのかね? 笑)

飛んでくる敵のミサイルを手動のファランクスで迎撃できるとは、恐れ入ってしまう。
それに、こちらの最後の武器である主砲の砲弾を敵が迎撃できないはずはないと思うのだが・・・。
でも、そんなことは言いっこなしで楽しむ映画。

観るときは、徹底的にハードルを下げて観ましょう。