あきりんの映画生活

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「プラチナ・データ」 (2013年)

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日本 2013年 113分
監督:大友啓史
主演:二宮和也、 豊川悦治、 鈴木保奈美、 生瀬勝久

近未来サスペンス。 ★★☆  

(はじめにお断りですが、私はニノの隠れファンです 笑)
原作は東野圭吾の同名小説。
彼の作品はいったいどれだけ映画化されているのだろう? たしかに彼の小説はどれも面白い。

近未来の日、登録された個人のDNAデータを駆使して、わずかな遺留品からあらゆる事件の犯人が特定できるようになる。
そのシステムを開発したのは天才科学者の神楽(二宮和也)だった。

DNAが人間のすべてを決めているといった説はよく目にする。
DNAを解析すれば、その人が何歳になったらどんな癌が発症するのか判るとか、うまれた時点で予想寿命がどれぐらいなのかも判るとか。
それにもかかわらず、遺伝子が同じ筈の一卵性双生児でも育った環境によって性格や行動パターンは変わるとも聞く。
う~ん、自分のDNAなんか知らない方が幸せなのか・・・?

いずれにしてもDNAは指紋以上に個人を特定するのだろう。それは確かなようだ。
そこで・・・。
神楽が自慢のシステムを使ってある殺人事件の犯人分析をしたところ、なんとそのDNAデータが導き出した犯人は神楽自身だった!
これは、どういうことだ?

このシステムが犯人を誤るはずがない。
しかし、自分は絶対に殺人など犯していない(もし犯していれば、わざわざ自分を名指すシステムにデータをかけるわけがない)。
これは、どういうことだ?

ということで、そこからは逃亡する神楽と、それを執拗に追いかける刑事・浅間(豊川悦治)の追跡ドラマとなる。
あの「エネミー・オブ・アメリカ」を思い出させるような監視システムが作動して、神楽の逃亡劇を盛り上げる。

さらに、何故、DNA解析システムは神楽を犯人と断定したのか? 本当に神楽が犯人だとしたら、そこにはどんな秘密があるのか? というサスペンスも絡んでくる。
神楽の先生に、あの(不滅の名作「東京ラブストーリー」の赤名リカの)鈴木保奈美
やっぱり謎には絡んできたねえ。

東野圭吾の原作は読んでいないので、ラストが原作通りなのか否かは知らないのだが、ちょっとバタバタとまとめすぎた感じがしたのは残念なところ。
プラチナデータ”の真の意味も、推定範囲内といったところ。
しかし、深刻な社会的な問題提起など考えなければ、割と気楽に映画は楽しめた。

それに、ニノの演技がよかった。
神楽は、アイドルと役者と二つの顔を使い分けるニノそのもの。