あきりんの映画生活

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「ヒー・セッド、シー・セッド」 (1991年)

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1991年 アメリカ 116分
監督:ケン・クワビス/マリサ・シルバー
出演:ケヴィン・ベーコン、 エリザベス・パーキンス、 シャロン・ストーン

変わった演出のラブ・コメ。 ★★☆

人それぞれではあるのだろうけれども、同じ出来事に対する言い分は、男と女で違うことが多い。
男と女では肉体的な仕組みが違うので、感情的な部分もそれに影響を受けるのだろうと、個人的には思っている。
この映画は、男と女ではこんなにも思っていることが違うのよ、ということを見せてくれる。

ダン(ケビン・ベーコン)とローリー(エリザベス・パーキンス)は、TVの人気討論番組のキャスター。
ひとつのテーマで反対の立場からの意見を応酬して番組を盛り上げる。
そんなある日、収録番組中にローリーはいきなりダンにコーヒーカップを投げ付ける。
実生活では一緒に暮らしていた二人の間に、いったいなにが起きたのだ?

この映画、前半はダンの回想。それを男の監督が撮っている。
名うてのプレイボーイだったダンは、ことごとく対立していたローリーと、やがて意気投合して一緒の生活を始める。
その初デート時の思いや、その後の二人の生活での思い出を(彼の立場から)語る。

後半は同じ場面をロリーが回想する。
初デートの有様も、彼女にとってはダンが思っていたのとはまったく違う状況だったのだ。
この後半は監督も女性監督に交代している。なるほど。

うわべは同じ出来事も、男性はこんな風に思っていたのであり、女性はあんな風に思っていたのかと、その食い違いを面白く見せている。

ケビン・ベーコンがそれほど裏のない好青年の役。
後年になるとかれも次第に一癖ある雰囲気の俳優になったよねえ。
ダンの女友達にシャロン・ストーン。あの「氷の微笑」でブレークする前の年の映画となる。
この頃からすでにセクシーな雰囲気を振りまいていたんだ。

コーヒーカップをぶつけて決定的に仲違いとなった二人は、討論番組も降りることになり、最後の番組収録がはじまる。
カメラの前で二人が語るのは・・・。それは彼の言い分、彼女の言い分・・・。
よく出来たラブ・コメでした。