あきりんの映画生活

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「神弓」 (2011年)

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2011年 韓国 122分
監督:キム・ハンミン
出演:パク・ヘイル

歴史アクション。 ★★☆

韓国で年間興行成績第1位だったというので、どれほどの面白さかと鑑賞。
ああ、確かに面白い。
妹を守ってやれ、という父の遺言通りに、妹のために戦い続ける主人公。
矢が飛び交うぞ。

舞台は17世紀の朝鮮半島
国家反逆罪の罪で父が捕らえられ、目の前で処刑された幼い兄妹ナミとジャイン。2人は父の友人に育てられた。
成人した妹ジャインの結婚式の日に、清国が朝鮮に攻め入ってくる。
養父母を殺され、ジョインもその夫も捕虜として連れ去られる。
弓の名手となっていたナミはジョインの救出に向かう。

この映画での戦いは、刀や槍なんて使わない。それこそ弓のみ。
主人公も、敵も、みんな弓で戦う。
だから向かい合っての肉弾戦なんて、ない。間合いを取っての弓矢での応酬が戦いのすべて。

なかなかリアルだなと思ったのは、敵を倒した後に、自分の矢を抜き取ってまた持っていくこと。
ピストルの銃弾を回収して何度でも使うようなもの。
しかも、均一な銃弾と違って、矢はそれを作った人の個性が出ているだろうから、慣れた矢でないと命中率も違うだろうし・・・。なるほどね。

山川を駆け巡り、清国軍隊を追いかけ、弓で一人、また一人と倒していく。火計も使ったりする。
敵にもちゃんと切れ者がいる。こいつが強い。敵ながらあっぱれ。こうでなくてはアクションものは面白くならない。

朝鮮の歴史なんて何も知らなかったが、清国の侵攻は大きな重大事であった様子。
そういえば、豊臣秀吉が侵攻したこともあった。
加藤清正で有名な話だが、朝鮮には虎がかなりいた様子で、虎を捕らえる罠も映画の中で出てくる。

それにしても、矢に回転を与えて軌道を曲げるなんて、初めて観たなあ。
サッカーのバナナ・シュートみたいなもの?

チャンバラものやカンフーものとはひと味違った戦いアクションです。
退屈することなく観ることができます。