監督:ジョエル・シューマカー
出演:ニコラス・ケイジ、 ニコール・キッドマン
室内サスペンス。 ★★★
ニコラス・ケイジとニコール・キッドマンの初顔合わせとのこと。
大物二人なのに、それなのに、この映画画はあまり話題になっていない気がする。
監督は、あのワン・シチュエーションでとびきり面白かった「フォーンブース」のジョエル・シューマカー。
それなのに、どうして?
観てみると微妙な感じもあり、まあ、それも納得かな・・・。
宝石ブローカーのケイジは美しい妻キッドマンと娘と豪邸に暮らしている。ある夜、その豪邸に武装強盗の一団が押し入ってくる。
強盗団は、妻を助けたければ金庫を開けろとケイジに迫る。しかし、金庫を開ければ皆殺しにされると言ってケイジは解錠を拒み続ける。
そこにはいくつかの秘密もあり・・・ということで、ケイジと強盗団のつばぜりあいが始まる。
場面は家の中だけ。そこで延々と一晩の出来事が描かれる。
「フォーンブース」もとにかく公衆電話ボックスだけが舞台だったし、シューマカー監督はこういうのが好きなのだろう。
ケイジと強盗団のつばぜりあいは二転三転するので、退屈することはない。
ケイジには家族にも内緒にしていた秘密があり、キッドマンにも秘密がありそうで・・・。
かたや、強盗団のメンバーのひとりひとりにもいろいろな思惑があって、苛立ったり、仲間をなだめたり・・・。
ニコール・キッドマンはやっぱりきれい。ちょっと険のある目力がやはりただ者ではないな。
強盗団の中にはこの奥さんに惚れて押し入ってきた奴もいる。
こいつが家族の味方になってくれるのかと思っていたら、実はとんでもなく危ない奴だった(笑)。
最後の方、おやおや、ケイジはそんなことを企んでいたのか。
夫は、そして父親は、妻や娘の生活を守るためにこんなにも苦労しているんだねえ。
でも、あれ、勿体ないなあ。明日からどうするんだ?
決してつまらない映画ではない。
最近のニコラス・ケイジ映画の中では上出来の部類といえる。
しかし、わざわざ人に勧めたり、わざわざ観る映画かというと、それほどのものでもなかったかな(苦笑)。