あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「あなたはわたしの婿になる」 (2009年)

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2009年 アメリカ 108分
監督:アン・フレッチャ
出演:サンドラ・ブロック、 ライアン・レイノルズ

正統的なラブ・コメ。 ★★☆

ゼロ・グラビティ」で獲るかと思っていたアカデミー主演女優賞をサンドラ・ブロックが逃したので、ねぎらいの意味を込めて鑑賞(笑)。

出版社で編集長を務めるバリバリのキャリア・ウーマンのマーガレット(サンドラ・ブロック)は40歳。
やり手の彼女は、その厳しさから会社中で恐れられていた。
そんな彼女のビザの更新が却下される。カナダ人の彼女はこのままでは国外退去処分になってしまう。
どうする?

その時、彼女の目にとまったのが10歳以上も年下の部下、アンドリュー(ライアン・レイノルズ)。
そうよ、アメリカ人の彼と結婚すれば問題解決よ。
上司の特権を行使したマーガレットは脅したり、なだめたりして、強引にアンドリューに結婚を承諾させる。
すぐに離婚すればいいじゃないの。ね、いいでしょ。

しかし、偽装結婚は重罪のようだ。
高額の罰金を取られるばかりか禁固刑にもなるようだ。ばれたら大変。アンドリューよ、いいのか?
明らかに二人の結婚予定を疑っている審査官。
厳しいチェックをごまかすために、2人は結婚報告をするためにアンドリューの故郷へ向かう。

この映画の秀逸なところは、ニューヨークでは上司にいじられ通しの(ちょっと情けない)アンドリューが、故郷のアラスカ(!)に戻ると、なんと大財閥の息子だったところ。
街の店はアンドリュー家のものばかり。
専用モーターボートで湖を渡ると夢のような大邸宅が待ち構えている。

アンドリュー!なんでこのことを言わなかったのよ?
訊かれなかったから・・・。

で、アンドリューの家族は突然にやってきた息子の(中年の!)結婚相手を温かく迎え入れる。いい人たちだ。
なかでも傑作なのはおばあちゃん。街でただひとりの男性ストリッパーに大はしゃぎしたりする愉快なおばあちゃん。

ということで、大方の見ている人の予想通り、紆余曲折がありながらも、嘘から出たまこと、ということになる。

この映画は彼女がアカデミー主演女優賞を獲った「しあわせの隠れ場所」と同じ年の作品。
あの作品のきりりとしたセレブ夫人も好かったが、この作品のようなコメディ・タッチもまだまだ悪くない。
明るく、楽しく観ることのできる映画でした。