あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ビー・クール」 (2005年)

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2005年 アメリカ 120分
監督:F.ゲイリー・グレイ
出演:ジョン・トラボルタ、 ユマ・サーマン、 ハーベイ・カイテル

コメディ風味の業界もの。 ★★

ジョン・トラボルタが好きなので、観た。相手役は、これも好きなユマ・サーマンだし。
トラボルタの役どころは、なんでもギャング崩れの音楽プロデューサーとのこと。
裏世界と音楽業界の、持ちつ持たれつの複雑な関係の物語かな?

ギャングから転身して映画プロデューサーとなって大成功をしたチリ・パーマー(ジョン・トラボルタ)。しかし、この仕事にももう飽きたぜ。
とそこへ、小さなレコード会社をしている悪友が、有望な新人シンガーがいるから一緒に売り出さないか、と持ちかける。
ん、いいかもしれない・・・。

この映画の前に「ゲット・ショーティ」というのがあったらしい。
その映画は、パーマーがギャングから映画プロデューサーに転身する物語だったようだ。
だから前作を観ていた人は、ああ、パーマーはこういう人物ね、と入り込みやすかったのだろう。
いきなりこの映画だと、パーマーってどういう人物?とちょっと戸惑う。
だって、堅気の仕事をしているはずなのに、妙にふてぶてしい。撃ち合いで悪友が殺されても驚きもしない。

クラブに聞きに行ってみると、新人シンガーのリンダの歌唱力は大したもの。
よし、死んだ悪友の未亡人イーディ(ユマ・サーマン)と手を組んで、リンダを売り出すぜ。

この映画の不満、それはただひとつ、トラボルタの描き方が格好良すぎること(苦笑)。
押し出しはいいし、ピンチになっても動じることもなく堂々としているし、ちょっかいを出そうとするイーディにも男の意地を見せたりする。
それこそクールに決めるのだが、いくらなんでも格好つけすぎやろ。

傑作だったのは、敵マフィアの用心棒のザ・ロック
もちろんマッチョなのだが、なんとゲイという役どころ。
お人好しのところもあって、その風貌とのミス・マッチがなんとも面白い。
片眉つり上げ横目にらみの決めポーズは、もう大受け。

パーマーと、イーディ、リンダをめぐって黒人ギャング団、ロシアン・マフィア、それに警察。これらが三つ巴になって複雑な争いとなって・・・。
で、漁夫の利をちゃっかりと占めたのは・・・。

馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでの映画。若干、ダルい。
しかし、トラボルタとユマ・サーマンの思わせぶりなダンス・シーンは一見の価値あり。
リンダ演じるクリスティーナ・ミリアン(アルバムを何枚も出している歌手です)の歌声も一聴の価値あり。