あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「ファーザーズ・デイ」 (2011年)

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2011年 アメリカ 99分
監督:アダム・ブルックス

悪趣味テイスト映画。 ★★★

ジャケットの惹き文句には、「エル・トポ」を超えた衝撃と興奮、とある。
えっ、あの「エル・トポ」以上!? 観てみる?

どうせこんな映画を観る人がいるとは思えないので、バンバンとあらすじも紹介してしまおう。
でも、ポスター写真はなかなかにおしゃれな感じ。これに騙されて観る人もいるかもしれない(笑)。

父親ばかりを襲い、レイプし、惨殺してその肉を食う“父の日殺人鬼”ファックマン。
彼に父親を殺されたエイハブは、復讐を果たすため2人の仲間と集結。

このファックマンがお腹の出たしまりのない冴えないおやじ。これが恐怖の殺人鬼?
ここからして脱力ものなのだが、ファックマンの荒技たるや、並の神経では正視できない。
太った父たちをレイプしては死体を切り刻み、その肉を食らうのである。
よくもまあ、こんな映画を撮ったものだ。

途中では、美女を押さえつけてチェーゾーに顔面を押し当てるといった場面も出てくる。すごいよ。
悪趣味以外の何ものでもないのだが、その一方でのおふざけ感覚がなかなかに好いのだ。

TV番組を模したようなおふざけも出てくる。
途中では次に放送する番組のCMも出る。次は「スペース・レイダーズ」というSF番組。
スター・ウォーズ」のチープなパロディCMで、これは大変に面白い。
人によっては、ここだけでも満足するのではないかな?

一度はファックマンを仕留めるが、ファックマンは実は人間の体に乗り移った悪魔だったのだ。
で、邪悪な魂は地獄で再生してしまうのだ。
ファックマンを完全に倒すために、エイハブらは自分の頭を撃ち抜き、地獄へ向かう。

この地獄へでかけるあたりから素晴らしくアホな展開になる。もう、最高。
地獄を描いた映画としては、邦画の「大木家の楽しい旅行・新婚地獄編」というのがあった。あれは素晴らしい映画だった。

ちなみに天国へ行くと、なんとそこは美乳丸出しの美女だらけ。
男がイメージする天国のすべてがあったのだよ(笑)。
そこの事務室にいた神様はちゃんとスーツ姿で書類仕事をしている。
この神様は地獄での悪魔も兼任していて、「すべてはビジネスなのさ」と語る。
なんとも馬鹿馬鹿しいところがあっけらかんとしている。

地獄へ行ってめでたくファーザーマンをやっつけた3人は地上へ戻ろうとする。
最後の場面、笑える。
皮肉なんだか、肩すかしなんだか、放り投げなんだか、どこまで底抜けにやってくれるんだっ!

エログロおバカ満載、B級映画の極地とも言える。
好きな人にはたまらないだろうなあ、これは。
カナダの映像作家集団「アストロン6」が作っているとのことなのだが、その筋では有名なのだろうか。

たしかに、「エル・トポ」程度の映画をこなしていない人、ああいった映画の免疫をつけていない人、には、この映画はお勧めしません。