あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ザ・レイド GOKUDO」 (2013年)

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2013年 インドネシア 146分
監督:ギャレス・エヴァンス
出演:イコ・ウワイス、 松田龍平

格闘アクション。 ★★☆

前作はとにかく肉体アクションだらけのエンタメ作品だった。
今回は邦題に”GOKUDO”とついているように松田龍平遠藤憲一も出ている。
これは観なくては。

警官ラマ(イコ・ウワイス)はマフィア組織への潜入捜査を命じられる。
そのために囚人となって服役していたマフィアのボス・バングンの息子ウチョに近づく。
2年後に出所したラマはマフィアの一員となることに成功する。

潜入捜査をするために2年間も服役する執念にも驚く。そこまでするのかあ。
それはさておき、映画のはじめ近くに、刑務所内のトイレでラマが大勢の相手と戦う場面がある。
狭いトイレの中で殴る蹴る叩き付ける。
鍛えられた肉体、鍛えられた技のすさまじい迫力。ここからもう度肝を抜かされる。なんてすごいんだ。

さて、ラマが一員となったマフィアは日本ヤクザと共存を図っていたのだが、その地位を振興ギャングが狙ってくる。
驚いた! 今回は映画に筋がある!(笑)
前作は筋も何もなく、悪党の巣窟に侵攻したSWATの戦いをただただ描いただけのものだったのに(笑)。

しかし、この映画の眼目はやはり肉体勝負を見せること。
だから物語は日本のVシネマとそれほど変わるものではない。
物語は肉体勝負を見せるための添え物。
ということで、物語の設定は、ま、ありきたりだが、そんなことで文句を言う人はこの映画は観ないだろう(苦笑)。

映画での戦いは、基本的に肉弾戦オンリー。
銃などの飛び道具などは敵も味方も暗黙の了解で使わない(笑)。
この映画にあらわれる武術はシラットというものらしい。空手ともカンフーとも違うという。
早い動きで、その迫力はすさまじい。
主演のイコ・ウワイスは実際にもその格闘技のチャンピオンになったことがあるらしい。

登場する敵の殺し屋にもすごいのを揃えている。
前作でも出演していた小柄なお爺さん殺し屋も出ていた。
外見はホームレスのように貧相なのだが、集団に刀を振り回して切りつけていったかと思うや、跳ぶわ回るわ屈むわの体術を駆使して、敵を倒していく。

それに野球バットでガンガンに相手を叩きのめす奴。こいつは怖ろしい。鉄球のようなボールも打ってくるし。
さらに怖ろしいのはサングラスをかけた女殺し屋。
見かけはスカートをはいてバッグを持った普通の女性。
ところがバッグの中から取り出すのは2挺の金槌。これを巧みに振り回しては次から次へと敵を血祭りにする。
韓国映画のような(!)この残虐さはすごいよ。彼女の迫力が一番怖かった。

2時間半近い映画の大半は肉弾戦(ちょっと言い過ぎか・・・)。
息をするのを忘れて全身に力が入ってしまっているので(ちょっと言い過ぎか・・・)、見おわってからは自分も疲れています(笑)。