あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。1800本余りの映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。

「デリー6」 (2009年)

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2009年 インド
監督:ラーケーシュオ・オームブラガー・メヘラー
出演:アビシェーク・ バッチャン、 ソーナム・カプール

”真面目な”インド映画。 ★★☆

エンタメ・インド映画ではあるのだが、底抜けの楽しさいっぱいという種類のものではない。
もう少し真面目なのだ。ほろ苦さもある。

ニューヨークで育ったインド人、ローシャン(アビシェーク・バッチャン)は、故郷で死にたいと希望する祖母の為にインドの都市デリーへとやってくる。
だからローシャンはインド人なのだけれども、異邦人。
デリーを(私たちと同じように)新鮮な驚きで見つめる。

通りを埋めつくす膨大な数の人々、汚れた街並み、動いているのだか止まっているのだか判らないような道路。
タイトルの「デリー6」というのは、オールドデリーの郵便番号とのことだそうだ。

彼は隣に住む美しい女性(ソーナム・カプール)に心惹かれる。
彼女はタレント志望で、華やかな生活を夢見ているのだが、親が決めた婚約者もいて、いろいろと心は乱れる。

この映画で描かれるのは、そんな主人公たちの現代的な感性と、彼らを取り巻く旧いインドの風習との摩擦のようなもの。
さらにそこへインドが抱える宗教上の対立問題が加わってくる。
ローシャン自身が、父母がヒンドゥー教徒イスラム教徒という異教徒同士で、父母が駆け落ちをして生まれたという経歴も抱えているのだ。

いつもながら日本人の私には、こうした宗教上の対立、憎しみというものには想像を絶するものがある。
それに、きれい事ばかりではないインド映画では、インド社会が抱える身分制度、貧富問題、女性蔑視なども否応なしにあらわれてくる。

しかし、例によって女優は美しい。
この映画のヒロイン役のソーナム・カプールが、「マサッカリー、マサッカリー~」という歌に合わせて踊る鳩の踊り(?)は秀美。
(どうでもいい情報) なんでもこの人は、「スラムドッグ・ミリオネラ」でクイズ番組の司会をしていた人の実娘らしい。

最後に近づくにつれて、物語はまさかこんなことが起こるのかといった事態にもなっていく。

歌と踊りももちろんあるのだけれども、ちょっとほろ苦い感じもある映画でした。