2013年 アメリカ 118分
監督:ポール・フェイク
出演:サンドラ・ブロック、 メリッサ・マッカーシー
アクション・コメディ。 ★★☆
生真面目で優秀なのだけれども、傲慢で上司からも同僚からも疎まれるFBI捜査官のアッシュバーン(サンドラ・ブロック)。
こうくればサンドラお得意の分野の映画だということが判る。
(邦題に”デンジャラス”とつける安易な発想は止めて欲しかったが 怒)
彼女はボストンでの麻薬組織の捜査を命じられる。
さあ、これまで野放しになっていた悪の組織を優秀な私が一網打尽にしてやるわよ。
現地警察は私の指示に従っててきぱきとやってちょうだい。なにしろ私は優秀なのよ。
ところが、現地で待っていたのは粗野で野蛮な問題刑事のマリンズ(メリッサ・ブロッカシー)。
ことあるごとに喧嘩をしながら捜査に当たる二人。
こんなことで悪の組織を倒すことができるのか?
もちろんサンドラの映画ではあるのだが、印象的だったのは、相方のメリッサの方。
肥満体を揺らしながらスラングを連発してキレまくる。
なんという我が儘、なんという身勝手なおばさんや、とはじめは思っていたのだが、次第に人間味が感じられてくる。
なんや、愛すべき人物ではないか。
この映画の面白さも、この二人の丁々発止のやりとりにある。
いがみ合っていた二人が次第にお互いを認めて協力しはじめるという、バディ・ムーヴィーの王道映画。
それぞれに奔放なだけに見えた二人にも、それぞれに辛い過去や生活があったのも、物語に陰影をつけていた。
最後、アッシュバーンの卒業アルバムにマリンズがした書き込み、里子に新しい姉妹ができたよ、という一文は良かったなあ。
笑えて、ほんわかともする良い後味の映画でした。