あきりんの映画生活

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「超高速!参勤交代」 (2014年)

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2014年 日本 119分
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介、 深田恭子

コミカル時代劇。 ★★

タイトルからして軽~い感じ。寝そべって観る感じ(笑)。
結果、面白く観たのだが、あとに残るものはほとんどないか、な。

悪老中(陣内孝則)の悪巧みで無理難題をふっかけられた湯長谷藩
東北の小藩で、参勤交代は普通に行けば8日はかかるという行程なのだが、5日後までに上洛せよとの命令。
そんなの、無理っしょ。お金もないし・・・。
でも、行かなければ藩はお取りつぶしになってしまうし・・・。

この映画の見所は、その悪老中の無理難題をどうやってやりとげるか、その知恵具合にある。
実は、その工夫でもっと楽しませてもらえるかと思ったのだが、次の2点だけだった。
(以下、ネタバレ)
ひとつは、上洛するのは殿様(佐々木蔵之介)をはじめとする6人だけとすること。
あとは監視のいる宿場2カ所を通るときだけ行列の人数をエキストラを雇ってごまかす。
もうひとつは、宿場2カ所の間は山越えをして短縮ルートをとおること。
・・・なあんだ。

人物造形も漫画的で、やや類型的だった。
殿様は優しく、民百姓に理解があって慕われている。
途中で出会った宿場女郎(深田恭子)を助けてやったりもする。
その宿場女郎は、最後には幕府老中に向かって弱者も同じ人間だと啖呵をきる。
好い人であるその幕府老中は、それはすまなかったと彼女に詫びたりもする。

う~ん、いくらなんでもちょっとやり過ぎ。
普通は問答無用で、切り捨て御免!となるところだろうに。

ほかにも突っ込み所はたくさんある。
なんとしてでも参勤交代を失敗させようとする悪老中は、最後には大暗殺団を差し向ける。
でも、こんなことをしたらバレバレになるんではないの?
それに、やけに物わかりのいい将軍が、悪老中の悪巧みを明らかにするために、実はこの参勤交代命令をわざとやらせたということだったが、成功したからよかったものの、失敗していたらどうするつもりだったんだろ?

ま、時代考証はハナから無視してコミック的に考えればよいのだろう。
というようなことで、観ている間は面白かったです。
でも、それだけの映画でした(汗)。