2014年 日本 119分
監督:大根仁
出演:佐藤健、 神木隆之介、 染谷将太、 山田孝之、 リリー・フランキー
若い漫画家の戦い。 ★★★
最近はさすがに少年漫画雑誌は読まなくなってしまったが、かっては大好きだった。
しかし、私の時代は「少年サンデー」と「少年マガジン」が二大雑誌だった。
「少年ジャンプ」は遅れて登場した雑誌で、たしかに新人漫画家を多く採用して追い上げてきたのだった。
さてこの映画、原作はそれこそ漫画とのこと。
絵が得意だった高校生の真城(佐藤健)は、クラスメイト高木(神木隆之介)に強引に誘われてコンビを組み、漫画の道に踏み込む。
高木がストーリーを考え、真城が作画する。
で、めざすのは「少年ジャンプ」の大賞、そして連載獲得。
それにしても、漫画の下絵描き、ペン入れ、背景の作画、トーン貼り・・・。
断片的には知っていたが、漫画を書くのがこんなに大変なこととは!
読むときは1分もかけずに読んでしまうようなところを、漫画家は心血そそいで描いているのだなあ。
まあ、一人あたりは1分としても、それを10万人が読んでくれるのなら、10万分をかけても努力する甲斐はあるわけだ?
二人が原稿を持ち込んだ少年ジャンプの編集者に山田孝之。編集長にリリー・フランキー。
そうか、漫画雑誌の編集者って、こんなふうに漫画家を育て、捨てていくんだ。
漫画はまず面白くなければならず、そういう漫画をどうやって漫画家に描かせるか・・・。
それに少年ジャンプがこんなに読者投票結果を重要視しているとは知らなかった。
漫画家の世界は厳しいのだなあ。
二人の高校生漫画家のライバル新妻エイジ役に染谷将太。
猫背のような姿勢で登場して独特の雰囲気を発散して存在感抜群。グッド・ジョブでしたよ。
え?ラジャーですか(笑)。
CGやワイア・アクションを組み合わせた漫画バトルの場面も出てきて、工夫している。
唯一の女性登場者は当然ながら青春の恋のお相手。
ほろ苦い感じも上手く出ていた。
原作の漫画をまったく知らずに、何気なしに観た映画だったが、面白かった。
映画的にも好くできていた。
これから漫画を読むときには、一生懸命にそれを描いた漫画家のことを想い浮かべてしまうかもしれないなあ。