あきりんの映画生活

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「愛が微笑むとき」

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1993年 アメリカ 103分
監督:ロン・アンダーウッド
出演:ロバート・ダウニー・Jr、 エリザベス・シュー

幽霊の人情ドラマ。 ★★★

ロバート・ダウニー・Jrが若い。そりゃそうだ、これは23年前の映画。
この頃は初々しい感じが残っていて、とても後になってバトル・スーツを着込んで暴れまくるようになるとは思えない(笑)。

冗談はさておき。
この映画は、現世に未練を残した4人の霊が、1人の人間の身体を借りて願いを達成するというファンタジー
ほのぼの感に溢れている作品。

偶然に同じバスに乗り合わせていて、運転手の不注意で死んでしまった4人の男女。
彼らはたまたまその場で生まれた赤ん坊、トーマスに取り憑き、その成長を見守ってゆく事になる。
で、可愛い赤ん坊は少年になり、大人(ロバート・ダウニー・Jr)になる。

ある日、天国から迎えが来た4人の霊は、トーマスの身体を借りて生前にやり残したことを成し遂げようとする。
このままじゃ、死んでも死にきれない(もう、死んでいるのだけれど・・・)

ある泥棒は子どもから盗んだ高額な切手を返してやろうとしたり、あがり症だったオペラ歌手が人前で歌おうとしたり。
その都度、彼らはトーマスの身体に入り込み、彼の身体を借りて行動する。

ここで感心したのがロバート・ダウニー・Jrの演技。
わりと嫌みな感じの銀行マンに成長したトーマスだったのだが、4人の霊が入り込むと、その人の演技となる。
切手泥棒が入り込めば粗野な(しかし子どもへの負い目を感じている優しい面もある)その筋の人間風になる。
おどおどとしたあがり症のオペラ歌手が入り込めば、もじもじと煮え切らない人間になる(もちろん、最後には大観衆の前で上手な歌を披露する)。

トーマスもはじめは嫌々ながら幽霊の助けをしていたのだが、そのうちに彼らの役に立つことが嬉しくなってくる。
彼らがやり残していた事柄の温かさに触れていくうちに、トーマス自身も温かい人間になっていく。

好かったのは、幼い子どもの行く末を案じていたシングル・マザーのエピソード。
まさか、一番気になっていた末息子がそんなところにいたとは・・・! 
本当に好かった、好かった。

未練がなくなった霊たちは、ひとり、またひとりと、霊界からの迎えのバスに乗ってこの世を去っていく。
4人が3人になり、3人が2人になり・・・。

最後のひとりは、タッチの差で思いを告げられなかった恋人を捜し当てに行くのだが・・・。

幽霊が現世の人の助けをする映画としてはデミ・ムーアの「ゴースト」が有名。
邦画では大林宣彦監督の「ふたり」が好きな映画だった。
この映画は、それらとは逆に現世の人間が幽霊の手助けをして、それによって自分も成長するという物語。

温かくなり、最後はちょっとほろっとする映画でした。