2014年 アメリカ 98分
監督:マイケル・アルメイダ
出演:エド・ハリス、 ミラ・ジョボビッチ、 イーサン・ホーク
シェークスピア劇の現代版。 ★☆
まずは出演陣を見てほしい。エド・ハリス、ミラ・ジョボビッチ、ダコタ・ジョンソン、それにイーサン・ホーク。
豪華な顔ぶれなのに、それなのに、この出来? どうして?
基本的には、評価の低かった作品の感想はアップしないようにしているのだけれども、あまりにも、だったので感想を・・・。
(お断り:この作品がお気に入りだった方は、以下は読まないでください。)
とにかく物語の設定がぐちゃぐちゃ。そして展開もぐちゃぐちゃ。
麻薬王シンベリン(これが原題、エド・ハリス)は、悪徳警官たちと対立抗争をしている。
そして一人娘(ダコタ・ジョンソン)が親の反対を押し切って幼なじみのチンピラと結婚してしまったことに怒っている。
シンベリンが惚れ抜いている後妻(ミラ・ジョボビッチ)には出来の悪い息子がいて、後妻はこの二人を結婚させて麻薬シンジケートを乗っ取りたかったのだ。
この映画が失敗しているのは、原作にあのシェークスピアを使ったところ。
そして、設定を現代に置き換えてなんとか忠実に物語を再現しようとしたところ。
その結果、不自然さが一杯、無理矢理感が一杯。
こんなのが面白くなるはずがない(汗)。
愛する人の貞淑さを賭けの対象としたり、見事に騙されて使用人に愛する人を殺させようとしたり。
飲んだ毒薬は実は一時的に仮死状態になるものだったり。
終盤になると、いきなりあらわれた若者二人が実は幼い頃に掠われていた麻薬王の息子だと判ったり。
その息子たちがやおら窮地に陥った麻薬王を助けに行ったり。
いくらなんでも不自然すぎるぞ。
(原作ではシンベリンは英国王で、対立しているのはローマ帝国です)
ということで、出演陣に引かれて迂闊に手を出しませんように(苦笑)。