2016年 アメリカ 95分
監督:ジョディ・フォスター
出演:ジョージ・クルーニー、 ジュリア・ロバーツ
TV番組のハイ・ジャック。 ★★
生放送中のスタジオに犯人が乗り込み、銃で司会者を脅す。
TVはその一部始終を生中継しはじめる。
と書くと、リアルタイムで犯罪がすすむ緊迫感が出て大変に面白くなりそうな映画。
しかし、結論から言うと、乗れなかった・・・(涙)。
アメリカには財テクのための番組があるらしい。
人気株情報番組「マネーモンスター」の司会のリー(ジョ-ジ・クルーニー)は人気者。その番組のディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)も絶好調。
ところが、その番組の最中に銃を持って乱入してきたカイル(ジャック・オコンネル)は、リーに火薬を仕込んだベストを着させて、その発火スイッチを手にする。
さあ、俺の言うとおりにしろ。
監督はジョディ・フォスター。彼女の監督作品は初めて観た。
ジョージ・クルーニーは軽妙な感じで、役柄に合っていた。
ジュリア・ロバーツの方はと言うと、高いギャラを出してなにもわざわざ彼女にしなくても、といった感じだった。もったいない(苦笑)。
乗り込んできたカイルは、この番組の情報でなけなしの大金を失ってしまっていたのだ。
でも、それって自己責任じゃん。番組を恨むのはお門違いではないの?
パティはなんとか人質(?)になっているリーを助けようとする一方で、TV番組のこともちゃんと考えている。計算高いなあ。
途中で不甲斐なくも睡魔に襲われてしまった。
物語としては、これまで隠されていたマネー・ゲームの企みが露わになってきたりと、それなりに展開してきてはいる。
しかし、どうも捉え方が単調で、盛り上がってこないのだ。
それに、私の場合は経済ネタの映画が苦手という要素も大きい。
リーマンショック・ネタの「マネー・ショート」も駄目だったし(涙)。
(以下、ネタバレ)
カイルが本質的には悪人ではないというところは、まあ、誰でも予想していただろう。
そして、カイルに脅されていたリーが次第にカイルの心情にほだされていくあたりも、やはり想定内の展開。
そして、こういった劇場型犯罪の締めくくりととして、最後に悲劇的な結末へ向かってしまうのは、これまでもよくあった。
ということで、私の評価は低め。
世間一般の評価はどうだったのだろう?