あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「明日に向かって撃て」 (1969年)

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1969年 アメリカ 112分
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ポール・ニューマン、 ロバート・レッドフォード、 キャサリン・ロス

二人組強盗の逃避行。 ★★★

これは青春映画といってもいいのではないだろうか。
19世紀末に列車強盗を繰り返したブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)の逃避行の物語。

知的でちょっとシニカルな強盗団のボスのブッチ。
それに引きかえサンダンスはあまり考えない(少し軽い)行動派。射撃の腕は超一流。
この二人のコンビの具合がいい。

そこに一人の女性、エッタ(キャサリン・ロス)が割り込んでくる。
男二人に女一人。でも3人の関係は好いのだよ。
とくれば、あの名画「突然、炎のごとく」があった。そしてもう1本、忘れてはいけないのが「冒険者たち」。
いかん、この2本の映画のことを思い出すと、それぞれに胸が熱くなってくる。

それはさておき。
途中で流れるバート・バカラックの「雨に濡れても」はあまりにも有名。
それが流れるのは、ブッチがエッタを乗せて自転車で走り回る場面。ここもいいなあ。

この映画は、当初はニューマンとスティーブ・マックィーンのコンビで予定されていたとのこと。
もしそうなっていれば、「タワーリング・インフェルノ」と同じ顔合わせだったわけだ。
でも、この作品はレッドフォードの、ちょっと甘くにやけた雰囲気が好く合っていたような気がする。
こちらの組み合わせで成功しているのではないだろうか。

そして、ニューマンとレッドフォードといえば、このあとにあの「スティング」を撮っている。
ついでに蘊蓄を傾ければ、レッドフォードがNHKと一緒に開催しているサンダンス映画祭の名前は、この役名からきているとのこと。

(以下、ネタバレ)

後半、指名手配で追われた3人はボリビアに逃げていく。
エッタが、あなたたちが死ぬところは見たくない、と言って退場したあとの男二人は、警官隊に包囲されてしまう。
二人の会話。ボリビアの銀行は大したことがなかったな、次はオーストラリアへ行こうぜ、そこには銀行があるのか、おお、あるとも。
そして二人は銃弾の中へ飛び出していく。
最後のストップ・モーションが効果的だった。

あれからエッタはどうしたのだろうと思っていたのだが、同じキャサリン・ロスの「続・明日に向って撃て!」という映画があるようだ。
どんな内容なのだろうか。

この映画は公開当時は“アメリカン・ニュー・シネマ”の傑作といわれた。
たしかに否応なしに悲劇に向って進んでいく物語は、当時の青春映画の王道だった。
しかしこの映画は、それに加えて瑞々しいロマンの香りも芳醇にたたえていました。