あきりんの映画生活

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「僕だけがいない街」 (2016年)

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2016年 日本 120分
監督:平川雄一
出演:藤原竜也、 有村架純、 石田ゆり子、 及川光博 

タイム・トラベルもの。 ★★★

贔屓の藤原竜也+好きなタイム・トラベルもの、ということで鑑賞。
コミック原作ということだったが、よくまとまっていて楽しめた。

アルバイトをしながら漫画家をめざす悟(藤原竜也)。
彼は、事故に遭遇すると、その直前の時点に戻るという不思議な能力を持っていた。
そして事故原因を取りのぞけば、それからの未来も変わるのだった。

これに似た設定で面白かったのは「バタフライ・エフェクト」。
主人公が現在を変えようと頑張れば頑張るほど、現在がもっと悲惨な状況になってしまう、というブラックさがユニークだった。

この作品では北海道から上京してきた母(石田ゆり子)が、何者かに殺されてしまう。
母は、偶然何かに気づいたようだったのだ。そのために殺されたようだったのだ。
母は何に気づいて殺された? 
過去の何を変えれば母は殺されずにすむのだ?

母役の石田ゆり子が若々しくて魅力的。
流行の言葉で言えば、それこそ”美魔女”である。作中でも言われていたが、どうみたって悟のお姉さんに見えるぞ。
悟と一緒に活躍するアルバイト仲間の愛理に有村架純
彼女は「ビリギャル」で初めて観たのだが、あいかわらず可愛らしかった。

さて、母が殺された悟は、意識は今のままにまだ小学5年生ときの悟に戻って行く。
そのころ小学生の女の子を狙う連続殺人事件が起きていた。
悟の同級生の雛月加代も被害者となった事件だったが、悟が戻ったのはその雛月が殺される直前だった。
雛月を殺人犯から守れれば、母も殺されない未来につながるにちがいない・・・。

過去のパートでは子役2人が活躍をするのだが、この2人の演技はとても自然体で上手かった。
母親から虐待にあっている雛月。
彼女を助けようとして悟は友だちと一緒に頑張る。
このあたりの展開は見事で、果たしてどうなるのだと、引き込まれて観ていた。

はたして雛月は殺されずにすむのか? 
あのときの連続殺人犯は本当に捕まったのか?
僕だけがいない街”というのは、いったいどう意味なのだ?

(以下、完全にネタバレ)

担任の先生役に及川光博が出てきた時点で、ははーんと思ってしまった(涙)。

さて、身を捨ててやっと未来を変えることができたのだけれども、これまでの規則(?)でいえば、変わった未来にはその時点から悟はいなくなるのでは・・・?

エンディング、たしかに”僕だけがいない”ことになっていた。
ちょっと悲しいエンディングだった。
せっかく雛月も幸せそうな未来になっていたのに、悟も何とかして”みんながいる街”にしてあげたかったなあ。

気持ちとしては、”悟もいる街”のエンディングだったら☆増やしたのになあ。
えっ、それは映画の評価ではない? 邪道?(苦笑)