あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「関ヶ原」 (2017年)

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2017年 日本 149分
監督:原田眞人
出演:岡田准一、 有村架純、 役所広司

正統派時代劇。 ★★★

天下分け目の関ヶ原の戦いといえば、誰でも知っている我が国最大の内戦。
豊臣家の義に生きようとした石田三成と、天下統一の野望を抱く徳川家康の、ここ大一番。
起こったのは、(試験勉強の時はうれしかった)1600年ちょうど。

幼い頃に豊臣秀吉に見出され、秀吉に尽くしてきた石田三成岡田准一)。
秀吉亡き後、天下を狙う徳川家康役所広司)。「あいつを抱き込んで、こいつも抱き込んで、むふふ、儂の天下ももうじきじゃ。」
かたや三成。「なんの、あんな奴に豊臣公の天下を渡してなるものか。」

この映画の原作は司馬遼太郎の長編「関ヶ原」。
それを2時間半にまとめるので、省略された部分も多いのだろう。
各大名の役割などについては、ある程度の知識がないと途惑うかもしれない。
東軍、西軍にそれぞれ参加した大名の顔ぶれなどを知っておかないと、状況の把握が難しい可能性がある。
それに、台詞が割と早口である。聞きとりにくい部分もあった。私だけ?

石田光成を演じる岡田准一は熱い演技で好かった。
ともすれば知的策略に長けて、どちらかといえば小狡いという評価になりがちな光成像だが、この映画では正々堂々、義に生きる武将姿だった。

対する家康。
光成像をそのように描いたのであれば、家康には腹黒い権謀術策の固まりを演じてもらわなくてはならない。
その点は、お腹がでっぷりと出た家康を演じて役所広司はさすがの貫禄だった。
やはりこの小憎たらしいような老獪さが光成を引き立たせてくれるんだよなあ。

ちょっと疑問だったのは伊賀者役(要するに九の一)の有村架純
いくらなんでも可愛すぎるだろ! やはりお姫様役だよ、彼女は(苦笑)。
原作ではどんな具合なのか知らないのだが、三成との秘めた相思相愛ぶりもとってつけたようだった。

合戦場面はどこまでが実写でどこからがCGなのかわからないが、迫力のあるものだった。
時代劇の醍醐味はこういうところにある。

関ヶ原合戦の勝敗の決め手になったとも言われている小早川秀明の寝返りについては、いろいろな説があるようだ。
この映画では、家康が小早川陣に向けて参戦を促すために鉄砲を撃ち込んだという有名なエピソードは描かれていなかった。

ある程度は関ヶ原合戦前後の状況を知っている方が楽しめると思います。
(台詞が早口だし、登場人物の相関図なども出ないし、合戦の全体図もあまり出ないため)
正統派時代劇としてはよく頑張っていると思います。