あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「パニッシュメント」 (2013年)

イメージ 1

2013年 アメリカ 96分
監督:レオーネ・マルソン
出演:クリスチャン・スレイタークリストファー・ウォーケン

同時刻に起こる群像劇。 ★★★

同じ時刻に同じ街で起こった5組の人たちのドラマが描かれている。
それらは互いにからみ合い、大きな結末へつながっていく。

こういった設定の映画は好みである。
同じようなものでは「11:14」があった。あまり評判にはならなかったようだが、実に面白い映画だった。
もうひとつ、「イレブン・ミニッツ」というのもあった。これも最後にバラバラだった人たちは・・・。

さて。
1話目。育児放棄された弟の薬を手に入れようと、コリー少年はコンビニ強盗をしようとする。
2話目。バイク便運転手のアレクサは訳あり荷物を運んでる最中に、ギャングに追いかけられるドムと出会う。
3話目。捜査官のマーティとクライドはテロリストを確保し、酷い拷問を始める。彼らがつかまえたのはアレクサに荷物を依頼した男。
4話目。復讐のためにドムを車で追いかけ回しているギャング2人。
これらに絡んでくるのが街で立ち話をしている浮浪者2人(一人がクリストファー・ウォーケン)。
彼らの背後でいろいろなことが起きている。ギャングの車が暴走したりとか、アレクサのバイクが走っていったりとか。

これらのエピソードの合間合間に、ヒューという少女がチュウインガムを噛みながら歩く姿が何度となく映る。
そして、頬の内側を思いっきり噛んでしまったことってある? とつぶやいている。

(以下、ネタバレ)

とにかく書いてしまうと、マーティたちの車は、暴走してきたギャングの車と衝突してしまうし、アレクサとドムも銃弾をあびてしまう。
コリー少年も、ちょっとした偶然から気の毒な最後となる。
(ふたりの浮浪者が警官から盗んだ拳銃をたまたまコンビニに持ってきていたため)

こんな風に、少し時間がずれれば起きなくても好かったような悲劇が連鎖的に起こっていく。
しかし、危険と隣り合わせのこんな街で、1人の少女フューが奇跡を起こす。
あのチューインガムの少女、ね。

原題は「ヒューの力」。
なるほど、こういうオチだったのか。
発想一発、という感じの映画。この真似をすれば、いくらでも映画が作れてしまう?(笑)