あきりんの映画生活

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「ジオストーム」 (2017年)

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2017年 アメリカ 109分
監督:ディーン・デヴリン
出演:ジェラルド・バトラー、 ジム・スタージェス、 アビー・コーニッツ

SF災害パニックもの。 ★★☆

近未来の世界。
不安定になった気候をコントロールしている衛星が開発され、その名はダッチボーイ。
この名前は、あのオランダで堤防の穴を一人で塞ぎ止めて街を浸水から守ったオランダの少年に由来している。
昔、「クレオ」かなにかで読んだなあ。

ところが、そのダッチボーイがどうも故障したらしいのだ。
地球のあちらこちらで異常気候が発生し、大変な被害が生じ始める。
暴走を止めなければ地球は丸ごと嵐(ジオストーム)に呑みこまれてしまうぞ。

この映画の売りはなんといっても世界各地での災害場面。
リオデジャネイロの海岸に大寒波。水着姿の若者たちがあっという間に凍りつく。
ドバイの砂漠ではいきなりの津波ラクダも人も呑みこまれていく。
香港では道路のまん中に溶岩が吹き出てくるし、どこかでは竜巻が発生する。
もちろん、東京にも岩のような大きさの雹が降り注ぐ。どっしゃーん!

これでもかというような映像で迫ろうとした作品。
この監督、エメリッヒ監督に対抗心をめらめらと燃え上がらせたにちがいない(笑)。

ただ、この災害場面、唐突に映される。
来るぞ、来るぞ!というドキドキ感がまったくない。いきなり災害で、なんかもったいない。
せっかくの場面なのだからもう少しタメを作ればよかったのに。

さて、映画の主人公はこのダッチボーイを開発した天才科学者のジェイク(ジェラルド・バトラー)。
独断キャラが災いして、今は公的仕事から手を引いていたのだが、地球を救えるのは君しかいない、頼む、わかりました、やってみましょう。
ということで単身、ダッチボーイに乗り込む。

主人公の弟にジム・スタージェス
この映画はちょっと反目し合う兄弟が、次第に力を合わせて地球を救うといったストーリーにもなっている。
ちょっと取って付けたような設定だけれども、この手の映画では細かいことは気にしては駄目。

そして弟の恋人(アビー・コニッツ)が、実はSP。大統領とも面識があるほどのやり手女性。
拳銃片手に、彼女が兄弟を助けて活躍をする。
まるで「24」のジャック・バウアーみたい。格好好いぞ。

ジェイクの活躍で、暴走しているダッチボーイをなんとか停止させられそうだぞ。
しかし、そのあとに再起動させるために誰かがダッチボーイに残らなければならないぞ。
そのダッチボーイは自爆装置で爆発するぞ。
う~む、ジェイクよ、君の働きに遠く地球から感謝しているよ・・・。さらばじゃ・・・。

ま、映画ですから、ツッコミどころ満載ながら、めでたしめでたしで、地球は晴天の地となるのでした。
映画館で観れば、その迫力にごまかされて満足してみることができます。
自宅のTV画面で観たら・・・どうなんでしょ?(汗)