2001年 アメリカ 125分
監督:フランク・オズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、 エドワード・ノートン、 マーロン・ブランド
金庫破りもの。 ★★☆
表の顔はジャズクラブのオーナーだが、実は金庫破りのプロのニック(ロバート・デ・ニーロ)。
愛する彼女のために、彼は足を洗おうと思っていた。
そこに長年のパートナーである盗品ブローカーのマックス(マーロン・ブランド)から大仕事の話を持ちかけられる。
この映画、ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、マーロン・ブランドという3大俳優の顔合わせ。
デ・ニーロとブランドはそれぞれあの「ゴッド・ファーザー」に出ているが、共演は初めてとのこと。
そしてこの映画がブランドの遺作となっている。
さて。
ニックは、盗みは一人でやることを信条としていたのだが、この大仕事には内部の協力者が必要だった。
そこでマックスの仲介で、仕方なくジャック(エドワード・ノートン)と手を組むことになる。
でも仕事は俺が仕切るぜ。
一方のこのジャックがなかなかに切れ者。
途方もない価値を持つお宝が保管されている施設の掃除夫として雇われているのだが、なんとそこでは身障者の振りをしているのだ。
で、誰にも怪しまれない。
ノートンはこういった役は得意なのだろう、ひと癖もふた癖もある人物像を演じて、場面によってはデ・ニーロをくっている(汗)。
施設への潜入、監視カメラや赤外線装置をどうやってかわすか。
そして金庫からのお宝の取りだし。
警備員の監視の目をくぐって、ジャックのアシストの元にニックがおこなっていく。
ハラハラさせて、金庫破りものの王道の映画となっている。
ちなみに、原題の”スコア”というのは、”泥棒”を意味する隠語だそうだ。
(以下、ネタバレ)
最後にちょっとしたひねりがある。
いつも屈折しているようなエドワード・ノートンが、それほど単純な役を演じることはないわけだ(笑)。
しかし、主役はやはりロバート・デ・ニーロだものね。
ストレートな金庫破りもので、すっきりと楽しむことができます。