2018年 アメリカ 110分
監督:ゲイリー。ロス
出演:サンドラ・ブロック、 ケイト・ブランシェット、 アン・ハサウェイ、 ヘレナ・ボナム=カーター
女性版オーシャンズ11。 ★★★☆
あのダニー・オーシャンの妹・デビー(サンドラ・ブロック)を主人公にした女性版オーシャンズ。
兄弟の血は争えないということで、このデビーも天才的な泥棒。
冒頭に刑期を終えて出獄したデビーが映るが、街を歩きながら、まあ、見事に物を盗っていく。感心する。
このあたりから雰囲気は昂揚して、観ている者はすっかり(泥棒の)デビーの応援者となってしまう。
さてデビーが目論んだのは、メットガラ会場からの宝石泥棒。
それも招待されたセレブのダフネ(アン・ハサウェイ)が身に着ける1億5000万ドル相当のネックレス。
万人が監視するこの大会で、いったいどうやって盗む?
このメットガラというのは、メトロポリタン美術館が資金集めで開くセレブのお祭りとのこと。
実際に毎年開かれており、毎回テーマがあり(ある年は「鏡越しに見た中国」だったり、「カトリック」だったりしたそうだ)、今回は宝石なのだよ。
デビーが集めた様々なテクニックを持つ泥棒仲間のオーシャンズ。
親友で参謀役のルーにケイト・ブランシェット。
男勝りのような彼女がまた格好好い。頭脳明晰、冷静沈着、それでいてやる時は大胆不敵。
それにダフネの衣装担当となるデザイナー・ローズに扮するのがヘレナ・ボナム=カーター。
彼女はちょっと奇妙な女優さん。「不思議の国のアリス」での赤の女王役はまさに適役だった。
この映画でも鼻眼鏡をかけて、奇抜な帽子や衣装に身をつつんだ彼女は、ちょっとユーモア担当といったところもあって、印象的だった。
その他のメンバーには、スリ、ハッカー、宝石職人、ただの主婦(笑)、これで7人。
後の一人は?
会場にはもちろん防犯カメラが張り巡らされており、セキュリティは生半端なものではない。
ダフネの首から、いつ、どうやって、ネックレスを外す? そしてそれをどうやってばれないように持ち出す?
しかし、準備は万端。仕掛けもばっちり。
さあ、上手いこといくかな?
それほど深いものはありませんが、豪華女優陣のかもし出す華やかさもあって、楽しめる作品でした。
みんな大金持ちになってしまったけれど、続編作る? 観に行くよ。