あきりんの映画生活

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「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」 (2018年)

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2018年 日本 127分
監督:西浦正記
出演:山下智久、 新垣結衣、 戸田恵梨香

TVドラマの劇場版。 ★★☆

コード・ブルー”は、生命に関わる緊急事態が生じた時に人員招集をかける時の符丁。
で、事故現場にドクターヘリで向かうフライト・ドクターを描いているのがこの映画。
大ヒットしたTVドラマの映画版ということだった(TVドラマは未見)。

こうしたTVドラマを受けての映画の場合、登場人物への親近感が問題とはなる。
しかもこのドラマは何と10年間も続いていたんだって? まったく知らなかったなあ。
登場する彼らはお互いをどんな風にみている? 彼と彼女の間には過去に何があった? などなど、どうかな。
幸い藍沢(山下智久)を始めとして、白石(新垣結衣)、緋山(戸田恵梨香)などの立ち位置はすぐに判った。

成田空港での着陸事故、そして海ほたるへの巨大フェリーの衝突。
これは大変だ。
通常の医療ヘリは救急患者を大病院に緊急搬送するわけだが、ドクターヘリは救命救急医師がヘリで現場に駆けつけるところがポイント。
要請があったら彼らはヘリへ走る、ヘリから降りたら現場へ走る。
若くて体力がないと、とてもフライトドクターは務まらないな。

登場人物では、冷静沈着な藍沢も格好好かったが、ツンデレキャラのような緋山がいちばんお気に入りだった。
それに、医学的な監修もしっかりとされていた。
CVによる血管確保の指示とか、藍沢が重傷となっ緊急搬送が必要になった時に赤タグは何人いるんだ?と確認したり。

途中で挿まれるエピソードも飽きさせなかった。
たとえば脳死児の臓器提供。あるいはアルコール中毒患者の家族問題、結婚を控えていた癌末期患者のドラマ、などなど。
(私の娘婿は3回以上泣いていたと、いっしょに観に行っていた孫がこっそりと教えてくれた)

TVドラマが始まったころには、どうやら主役の5人は研修医だったようだ。
それがやがて修練医となり、この映画の最後では指導医としてそれぞれの活躍の場に別れていく。
彼らの成長過程を見てきた人だったら、思い入れもまた格別に違うのだろうなあ。

劇的な要素のある内容です。
そのために、ともすればうわべの派手さで終わってしまうところですが、それだけには流されずにきちんと作られていました。