あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ミックス。」 (2017年)

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2017年 日本 120分
監督:石川淳一
出演:新垣結衣、 瑛太、 広末涼子、 蒼井優

ベタなスポコンもの。 ★★★ 

ヒロインの多満子(新垣結衣)は、幼い頃に母(真木ようこ)のスパルタ指導を受けていた元天才卓球少女。
だから、元々ある程度以上に卓球は強いわけだ。
母の死後は反動で卓球と無縁な生活を送っていた多満子だったが、彼氏だった天才卓球男子の手島君を寝取られる。
傷心の彼女は田舎へ戻り、もう、酒飲みまくりのやけくそ生活。

田舎には母が残した卓球クラブがあったのだが、今は4人しか会員がいない。寂れ放題。
しかし、元カレと、彼を寝取った卓球女子がペアで(いちゃつきながら 笑)日本選手権に出るという記事を目にした多満子に闘士の火がつく。
おのれ、二人ともみていなさいよ、ぎゃふんと言わせてやるわよ。

ということで、多満子は男女混合(ミックス)の部の卓球全日本大会への出場を決意する。
パートナーは、妻子に逃げられた元プロボクサーの萩原(瑛太)。
卓球は素人だが、元プロなので運動神経は抜群、体力抜群。
やればやれちゃうというわけだ。

そして多満子の周りには、決して強いわけではないけれども、卓球を愛する人々(広末涼子遠藤憲一田中美佐子、など)がいた。
彼らとの交流もほのぼのとしていて、好い。

脇役陣も豪華(石川佳純水谷隼伊藤美誠も一瞬だが出ていた)なのだが、中でもよかったのは蒼井優
卓球クラブのメンバーがよく行く(場末の)中華レストランの奥さん。片言の日本語を話す(笑)。
はじめは蒼井優がこんなちょい役で出ているなんて、友情出演かと思っていた。
ところが・・・。

中国人なのだから卓球が上手なんじゃないの?と聞かれた蒼井優
いやいや私たち夫婦は卓球、弱いあるよ。弱いから、二人ともナショナル・チームを辞めたあるよ。

・・・えっ、夫婦そろって中国の元卓球ナショナル・チームのメンバー?! 
なんだ、二人とも卓球のスペシャリストじゃん! 超強いじゃん!
いやあ、これだから映画は面白いねえ。

猛特訓に次ぐ猛特訓。
さあ、県予選で対決する憎きペア相手との試合はどうなるのか。
そして、いまでも手島君とよりを戻したいと思っている多満子と、元妻子との復縁に未練がある萩原の関係はどうなるのか。

正直なところ、かってあった卓球映画「ピンポン」に比べると、試合場面の迫力はかなり落ちます。
しかし、この映画は卓球そのものの迫力ではなく、卓球にまつわる人間模様で見せる映画です。

ほんわかとしていて、笑いもあって、期待通りに物語がすすんで・・・。
ああ、好かったねと見終えることができました。