あきりんの映画生活

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「ハンターキラー 潜航せよ」 (2018年)

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2018年 アメリカ 122分
監督:ドノバン・マーシュ
出演:ジェラルド・バトラー、 ミカエル・ニクビスト、 ゲイリー・オールドマン

潜水艦もの+ネイビーシールズの活躍。 ★★★☆

潜水艦ものに外れなし、と私は思っている(苦笑)。
外界から遮断された空間での、刻一刻の判断、行動が物語を作っていく。
その閉塞感に支えられた緊張感がたまらん(笑)。

ロシア近海で米海軍原子力潜水艦が消息不明となる。
同時にロシア潜水艦も何者かの攻撃を受けて破壊される。
これは? いったい何が起こっている?

タイトルになっている“ハンターキラー”というのは、米国の攻撃型原子力潜水艦のこと。
4つの魚雷発射管と、12のトマホーク用発射管があるとのこと。
2隻の潜水艦事故、事件解明のために攻撃型原子力潜水艦アーカンソーが現場海域に出向く。
アーカンソー号の艦長ジョー(ジェラルド・バトラー)はたたき上げの人物だった。

実はロシア国内でクーデターが起こっていたのだ。
そしてロシア大統領も監禁されてしまい、全軍に命令を出す権限を狂信的な将軍が奪ったたことが判明する。
あの将軍に全権があると米ソは戦争に突入してしまうぞ。
なんとかロシア大統領を救出して戦争開始を防がなくては・・・。

この映画の特異だったところは、潜水艦の活躍と平行して、ネイビーシールズの地上部隊5人の活躍も描いていたところ。
5人はパラシュート降下して、将軍が大統領を監禁している軍港へ潜入していく。
こうして海中と地上の両方が連携しての救出劇となっていく。
これは物語にダイナミックな変化をつけていて、大変に有効な展開だった。

アーカンソーは機雷とソナー網が張り巡らされたロシア海域に潜航していく。
ネイビーシールズは監視の厳重な施設に侵入していく。
どちらも緊張感いっぱいなのだが、地上は派手な銃撃戦アクションの動であり、水中は物音も立てられない息を凝らすような静。
この対比も好かった。

アーカンソー号は沈没していたロシア潜水艦から生存者数名を救出する。
ロシア側の艦長がミカエル・ニクヴィスト
絶体絶命の状況になったときに、彼の人柄が活きてくる。
ロシア駆逐艦がミサイルを迎撃したのは、ファランクスのような火器だったのだろうな。

ミカエル・ニクヴィストは2017年に亡くなっており、この映画が遺作とのこと。
好い俳優だったのに、残念。ご冥福をお祈りします。

事件が解決した最後に、ロシア潜水艦の艦長がジョーに「貴方のような剛胆な艦長には会ったことがない」という。
ジョーはそれに「いや、私の目の前にいる」と答える。好いねえ。

レッド・オクトーバーを追え!」や「クリムゾン・タイド」が好きだった人は絶対に気に入る映画。
漫画「沈黙の艦隊」が好きな人にも向いているだろうな。
お勧めの映画です。

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