あきりんの映画生活

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「ザ・ウォーク」 (2015年)

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2015年 アメリカ 123分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョゼフ・ゴードン・レビット、 ベン・キングスリー

高所恐怖症の人は要注意映画。 ★★★

フランスの大道芸人フィリップ・プティの記録を元にした実録もの。
彼は、実際にあのワールド・トレード・センターWTC)の間の綱渡りをやったのだ。
うへえ!

映画は、WTCを遠くに臨む自由の女神に上っているプティの回想という形ですすむ。
少年時代から綱渡りに生きる意味を見つけたプティ。
そしてある日、WTCが建設されるとのニュース記事を読み、そこで綱渡りを敢行することを夢見るようになる。
もちろん無許可の違法行為。そんなことは承知の上。

綱渡りも、場所が地上110階、400メートル以上の超高層ビルとなれば、尋常な準備ではすまない。
プティは恋人のアニーをはじめ、協力してくれる仲間を集める。
二つのビルの間の正確な距離は? ロープを支えるのに必要な力は? 支えのロープをどこに張る?
あれだけの高さとなれば風だって強いだろうに(映画ではこの点はあまり描かれていなかった)。
それに、まずどうやってロープを張る?

概要を聞いたときは、どうせビルの間の綱渡り場面だけに焦点を当てた映画だろうと思っていた。
しかし、そこに至る人間ドラマもちゃんと描かれていたし、監視の目をくぐっての現場の下見、道具の搬入、などなどの準備状態も緊張感があった。
そしていざ、ビルの間に張られた1本のロープに歩み出す。

上映はもちろん3Dでおこなわれたとのこと。
そりゃそうだろうなあ、3Dの画面を活かすこれ以上の素材はないぜ。
私はDVD観賞だったのだが、大画面の3Dだったら、高所恐怖症の私はとても正視できなかったのではないだろうか(苦笑)。

(以下、最終場面へ)

ぶじにわたりきったプティ。
そこで何を思ったか、彼はもう一度綱を渡って元のビルまで戻ろうとする。
おいおい、何をしてるんだ、もう成功したんだぜ、なんで危険を冒してもう一度わたるんだよ。

すごかったのはここから。
不法綱渡りを見つけた警官がビルの屋上へ駆けつけてくる。このままではプティは捕まってしまう。
と、なんと、彼は綱の上で180度の方向転換をしてみせる。
もう考えただけで失禁してしまいそうだぜ(笑)。
それにしても、ポールをああやって持ち変えるなんて、知らなかったなあ。

もちろんプティは逮捕されるのだが、言い渡された罰は温情に溢れたものだった。好かったね。
舞台となったWTCが今はもうない。
この物語とはまったく関係のないことではあるのだが、やはりなにか感慨を覚えてしまう。

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