2018年 アメリカ 102分
監督:アニーシュ・チャンガンティ
出演:ジョン・チョー
インターネット社会のサスペンス。 ★★☆
この映画の特色はなんといっても、全編がPC画面の映像のみで構成されている、というところ。
SNSを始めとする情報があらゆるところへ浸透している現代なればこその試み。
おそらくこんな映画は初めて作られたのではないだろうか。
デビッドは女子高生の娘マーゴットと2人暮らしだったのだが、ある日、勉強会に行ったはずのマーゴットが行方不明になってしまう。
もちろん警察に失踪届を出したデビッドは、自分でもなんとか娘の行方を探ろうとする。
インスタグラムやフェイスブック、ツイッターと、娘が残したSNSのデータを探る。
と、これまで父親が知らなかった娘の日常が判ってくる。
えっ、娘はこんなことをしていたのか・・・?
そりゃ、年頃の娘と父親では、秘密にされていたことは山ほどあるだろうなあ。
しかし今はとにかく娘の行方を捜さなくては・・・。
頼りになりそうな女刑事も捜索に協力してくれるぞ。
はたしてPCの画面だけで映画が成り立つのかとも思っていたのだが、それは見事にクリアされていた。
刑事などとのやりとりはスカイープなどのチャット画面でおこなわれていた。
世間の動きなども、ニュース記事をPC画面で見ている訳だ。
こうしてみると、たしかに部屋に引きこもっていても世界と繋がっていることはできそうな気になってくる(汗)。
さて、物語はなにやら叔父さんが怪しそうに見えたりと、いろいろと工夫がある。
真犯人や、その関係人物については、あっ!と驚いてしまった。
なるほど、そういうことだったのか。
(以下、最後の部分へ)
断絶していた父娘の絆が探せて(サーチできて)、好かったねという雰囲気で終わっていく。
なかなかに工夫された映画でした。